なりたい自分になる方法。パート3 ~脳の仕組み編~

私たちは年を重ねていくと脳の働きが衰え、若いころのように物事を学びそれを吸収することは難しくなると思っています。 でも朗報です。 新しい研究がそれを塗り替えました。 実は、年齢に関係なく私たちの脳は成長し、新しい技術や知識を取り込むことができるのです。 それは神経可塑性という、脳が経験によって変化適応し、成長し続ける能力のおかげです。 もちろん、若い時の脳の方が経験に敏感で反応も早いですが、脳を鍛えていれば、年齢が若い人たちよりも環境に柔軟に対応できるということです。 素晴らしい能力だと思いませんか。 脳の成長は20代やそこらで止まってしまうと思っていた私には目からうろこでした(笑)。 脳は新しい経験によって新しい神経の回路をつくり成長し続けるのです。 そしてその脳の適応力と再生能力のおかげで、考え方や行動を変えることができるのです。 もしあなたが今、物事を全てネガティブに捉えて悩まされていたり、ストレスに不健康な方法(例えば過剰飲酒や暴飲暴食、自分や他人を必要以上に責めるなど)で対応し、さらにストレスを抱えてしまっていても、それらを自覚し変えようとすれば、変わることができるのです。 私はもう年だから、私はこういう人間だから、私には悪いことしか起きないから、などの言い訳はもう通用しないってことです。 ただし、脳は刺激をもらわないとそのまま何も変わりません。 いい刺激を与えて再生能力を向上させましょう。 どういう事をすればその神経可塑性というものは向上されるのでしょうか。 ◎ 集中できること、新しいこと、挑戦できることをする。 これらの要素は脳に良い刺激を与えてくれます。 例えば、読書、新しい言語を学ぶ、楽器を習う、旅行する、絵を描く、音楽をつくる、などは神経可塑性を向上させてくれると言われています。 自分にとって新しいことや、少し難しいけどやりがいのあることは脳にも良く、私たちの気持ちも考え方もポジティブに変えてくれます。 ◎ 運動をする。 体を動かすことはどの研究を読んでも身体面、精神面にプラスの効果を与えてくれると報告されています。 運動すると、脳細胞の成長と回復を助ける神経栄養因子というたんぱく質の分泌が増えます。 そしてそれらが活発になれば、記憶力と学習力アップにつながり、認知力の低下を抑える効果があるそうです。 体を動かすとストレスによる緊張状態も緩和してくれ、すがすがしい気持ちにもなります。 定期的に運動をすることで、脳が元気になり体も心も強くなります。 運動が苦手なあなたもちょっとだけでも体を動かしてみませんか? ◎ 睡眠の質を上げる 神経細胞の先にある樹状突起は神経から神経に情報を送る大切な部分です。 それらは寝ることで強化されます。 その為、学習したものは睡眠をとることで私たちの記憶になっていくのです。 よく、寝る前に読んだものや勉強したことはよく覚えている、と言われますが、これもそのひとつの理由なのです。 なので、睡眠の質をあげることは大切です。 これは精神面にも大きく影響します。 睡眠不足、または睡眠過剰はうつ病や不安症などの心の問題を抱えている人たちによくみられます。 睡眠の質を上げて神経可塑性を向上させ、心のストレスも軽くしましょう。 睡眠の質を上げるためには、就寝時間を大体同じ時間帯にする、寝る直前までスマホをいじらない、寝る前にカフェインやアルコールをとらない、ストレッチをする、運動する、昼寝をし過ぎない、寝る部屋はリラックスできる環境にする、などがあります。 脳を元気にキープするためにしっかり寝てください。 ◎ マインドフルネス マインドフルネスとは今この瞬間に集中し、ありのままを受け入れることをいいます。 マインドフルネスは、記憶やストレスに関する脳の構造に良い変化をもたらしてくれる、と多くの研究で証明されています。 さらに年齢による認知能力の低下のブレーキになるとも言われています。 マインドフルネスになることで心身ともに良い効果が期待できます。 マインドフルネスをすることで何が良いのか、そしてどのようにすればいいのか、は「マインドフルネスでストレス発散」の記事へ。 神経可塑性を向上する為の行動は、結果、私たちの精神面にも良い行動となっています。 そして、自分を思うように変えられるのです。 つまりなりたい自分になれます。 やらなきゃ損ですよ。

不安を和らげる5つのリラックス方法

不安な時、私たちの体は緊張していて固まってしまっています。 「人の目を気にしない5つの方法」でも言ったように、心と体はつながっていて、硬くなった体をほぐすことで心の緊張もほぐすことができます。 ここで紹介するリラックス方法は練習すればするほど不安を和らげる効果があります。 忙しくてやってられない、と言う方もいると思います。 でも、不安な気持ちは私たちの生活を妨害します。 そうなる前に不安を和らげるテクニックを身につけましょう。 1.深呼吸 4・7・8 深呼吸はどこでも手軽にできるリラックス方法です。 まず、ゆったりとした楽な姿勢で座ってください(立ったままでもできます)。 次に、おなかの上に、両方の手のひらをかぶせるように優しく置いてください。 そして、鼻から空気を4秒間数えながらゆっくり吸い込みます。 この時に吸い込んだ空気でお腹がふくらんでいくのを感じます。 鼻から空気を吸い込んだらそこで7秒間息を止めます。 そして最後に口から8秒間かけて口から息を吐きます。 この時、口笛を吹くようなイメージで息を優しくゆっくり吐き出していきます。 そして、息を吐くと同時におなかのふくらみがなくなっていくことを感じましょう。 これを数回もしくは3~5分程続けます。 深呼吸は、寝る前に行うことで眠りに入りやすくなる効果もあるので、心が落ち着かず寝にくい方は一度試してみてください。 2.誘導イメージ法 このリラックス法は、あなたにとってポジティブで落ち着く場面を想像することで気持ちを和らげるものです。 不安な時に想像することはネガティブなことが多く、それがさらに不安を煽ってしまいます。 起こってもいないのに。 なので、逆に良い事や気持ちを落ち着かせる場所を想像して、リラックスしましょう。 まず、あなたが心地良いと思う場所を想像してください。 例えば、透き通った海が目の前に広がる真っ白な砂浜を歩くあなたの姿。 鳥の鳴き声が心地良く響き渡るマイナスイオンたっぷりの森林の中。 もしくは冬の寒い朝にベッドの中でふわふわの毛布にくるまれている。とか。 想像できたら、あなたの感覚全てを使ってその想像の世界を感じてください。 あなたの周りには何が見えますか?また、遠くには何がありますか?(視覚) どんな音が聴こえますか?強い音ですか?それともかすかな今にも消えそうな音ですか?(聴覚) あなたは何か食べたり飲んだりしていますか?もしそうならそれはどんな味ですか?(味覚) あなたの体はどんな風に感じていますか?寒いですか?それとも暑いですか?(触覚) どんなにおいがしますか?そこの空気の香りはどんなものですか?(嗅覚) その心地良い場所をとことん想像してみてください。 3.プログレッシブ・マッスル・リラクゼーション(進行性筋弛緩リラクゼーション) この方法は、緊張状態を自ら作り出してからリラックスすることで、リラックス状態がいかに心地良く緊張状態との差があるかに気付くものです。 この方法でリラックスすることで、不安な時、無意識に体がこわばっていることに気付き、そこで意図的に力を抜けるようになります。 やり方は、まずあなたの楽な姿勢で座る、もしくは寝転んでください。 次に、体の筋肉を順番にひとつずつ、力を入れて緊張させて約10秒間そのままの状態を保ち、その後一気にその力を抜きます。 その後、リラックス状態のまま約10~20秒過ごします。 そして、次の筋肉に移動します。 筋肉の順番は足の方から始め、頭の方に徐々に進んでいくイメージです。 どのように力を入れるかそれぞれの部位で簡単に説明します(↓)。 足:力を入れてつま先を曲げる。 ふくらはぎ:膝から下の足を上げつま先をピンと前に出すように力を入れる。 太もも:二つの太ももを押し合うようにして力を入れる。 おなか:おなかの中心にフンッと力を入れる。 背中:肩甲骨を背中の中心に近づけるようにして力を入れる。 肩:グーッと縮こませながら耳の方まで持ち上げる。 腕:こぶしを作りその力を腕を通して肩まで送るようにする。 手:またこぶしを作り指にも力を入れる。 顔:顔のパーツを中心に持ってくるイメージで力を入れる。 全身:最後に全身に力を入れる。 それぞれ全て約10秒間緊張させた後、ダランッと一気に力を抜きましょう。 このリラックス法は15~20分ほどでできるものです。Continue reading “不安を和らげる5つのリラックス方法”