気分のムラが激しいのはなぜ?

さっきまで楽しいと感じていたのに、急にイライラしてきたり、悲しくなって涙が出てきたり、自分の気持ちにアップダウンを感じることはありませんか? そしてそれらがコントロールできなかったり、どうしてそれが起きるのか自分でもわからなかったりすると、さらに精神的に追い込まれることにもなります。 あなたにとって良いこと、嫌なことが混在する日々の生活の中では、気分にムラがあることは自然なことです。 色々な出来事に私たちの気持ちは影響を受けているのです。 ただし、あまりに極端に気持ちが変化したり、いつもと違った気分の浮き沈みで行動が振り回されている場合、生活や人との関わりにも悪影響がでてきます。 そういう時には、どうしていつも以上に気分にムラがあるのか、まずその理由を知ることが大切です。 理由を知ることで、それぞれに合ったやり方で対処していくことができます。 ◎ 生活の変化によるストレス 例えば引っ越しや転職、結婚や大切な人との別れなど、普段の生活に変化があると、多かれ少なかれストレスを感じます。 その変化がワクワクするものであっても不安に感じるものであっても、です。 新しい生活を始めることで、いつもと違う気を張ったり慣れないことが多く思い通りにいかなかったりと、精神的な負担がかかるものです。 新しいことに挑戦していこう、楽しみだ、と前向きに思う反面、上手くいくかな、失敗したらどうしよう、などの不安な気持ちがより顕著に出る生活が変わる場面では気分のムラが激しくなることが考えられます。 ◎ 慢性的なストレス 自分で感情をコントロールしようと思っていても、ストレスになる原因に上手く対処できていないと、やはりそれらによって感情は揺さぶられます。 ストレスがあるところに、さらにストレスを感じる事が起きたり、その状況が長い間続いたりすると、より気持ちは不安定になり、感情をコントロールすることはなおのこと難しくなります。 気持ちが明るくなることがあったとしても、ストレスの原因になるものを解決できずにいると、そのせいでまたイライラしたり不安になったり、気持ちの浮き沈みが起こるのは不思議ではありません。 ◎ 精神的な問題 躁うつ病やうつ病などの気分障害や、境界線パーソナリティ障害、アルコール・薬物依存症などの精神的な病気に、激しい気分の浮き沈みがみられることがあります。 躁うつ病の症状には、気分が異常に高揚している躁病エピソードと、反対に何に対してもやる気を失い気分が極度に落ち込むうつ病エピソードがあり、その気分のムラは非常に激しいです。 うつ病の症状に躁病エピソードはありませんが、持続的に落ち込んでいる状態の中で、昨日は少し気分が良かったのに今日は悲しくてベッドから出られない、などの気分の浮き沈みがあります。 境界線パーソナリティ障害は、環境の変化や人との離別を極端に恐れ、そうなるかもしれないと感じたたけで、人が変わったように相手に対する態度を変える特徴があります。 自分の思うように一緒にいてくれる人には、初めの頃は良く接するものの、その相手が十分に自分のことを思っていないと感じると、相手に突然怒りを向けるなどの激しい感情の変化がみられます。 アルコール・薬物依存症では、お酒や薬の影響で気分が激しく高揚したり、またそれらが手に入らない時に禁断症状で異常にイライラしたりどうしようもなく不安になったりと、気分のアップダウンが起こります。 ◎ ホルモンの変化 私たちの気持ちを揺さぶる原因はストレスや精神的な問題だけでなく、体の変化にもあります。 子どもから青年の体に成長していく思春期は、気持ちを前向きにしてくれるセロトニンというホルモンの分泌が他のどの年代よりも少ない時期だと言われています。 その為、イライラすることが多く、怒りっぽくなってしまいます。 女性の場合、エストロゲンという女性ホルモンの変化が起こる月経前や出産後、閉経後、更年期などの時期に気持ちの浮き沈みが起こりやすくなります。 エストロゲンは幸せホルモンのセロトニンの分泌を促す役割をしており、上記に挙げた時期はエストロゲンが減少する為、気持ちが落ち込みやすくなるのです。 男性の場合、アンドロポーズと呼ばれる男性更年期に男性ホルモンのテストステロンが減少することで、イライラや癇癪などを特徴とした気持ちの浮き沈みが起こります。 ◎ ダイエット(栄養不足) バランスの悪い食生活は私たちのメンタルヘルスにもマイナスの影響を与えてしまいます。 食べ物と精神面は関係ないだろう、とツッコンでいる方もいるかもしれません。 でも、食べ物が私たちの脳を動かす源であり、記憶力や認知力、そして感情のコントロールに関わっているのです。 そして、体をつくる上でも必要な栄養素はあり、それらが不足すると力がわいてこず、病気にさえなり得ます。 体の不調があるとそれはやはり精神的に辛くなる原因であり、気持ちも沈んでしまいます。 例えば、ダイエットなどで過度な糖質制限をして低血糖になってしまったら、血糖値を上げようとアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。 そしてそれらが必要以上に分泌された場合、イライラしたり怒りっぽくなったりします。 ナショナル・カウンシル・フォー・メンタル・ウェルビーイングによると、亜鉛、鉄分、ビタミンB、マグネシウム、ビタミンD、オメガ3脂肪酸の栄養不足によって、不機嫌やエネルギー不足の原因になるそうです。 食生活が私たちの気分に影響することを知り、バランス良く食べるようにしましょう。 ◎ 寝不足 睡眠不足や睡眠の質が悪い日が続くと、私たちの気分はマイナスの影響を受けます。 それは、睡眠を適切にとることによって機能する前頭葉の働きが鈍くなってしまうことにあります。 前頭葉は、感情の処理を行う偏桃体を見張る役目をしていて、過度に感情的にならないように抑制をしています。 その前頭葉の働きが鈍くなってしまうと、偏桃体の抑制も鈍くなり、ストレスに対する感情の反応も強く出てしまうことになります。 そのため睡眠不足になると、感情的になりやすくなるのです。 気分にムラがあるのは様々な理由があります。 まずその理由を知って、できるだけその気分に振り回されないようにして余計なストレスを減らしましょう。

ストレスマネージメント~あなたの対処方法はどのタイプ?~

ストレスを感じた時、私たちは何かしらの方法でその影響を軽くしようとします。 それは大きく分けて二つの対処法があります。 一つ目は、気持ちに目を向けた対処法。 二つ目は、問題解決に目を向けた対処法。 まず、気持ちに目を向けた対処法。 これは、ストレスによる感情の変化をできるだけ抑えてコントロールする方法です。 例えば、仕事がうまくいかないときカラオケで歌ってモヤモヤを発散させたり、週に1回ヨガに行って心身をスッキリさせたり、好きな場所に出かけてリフレッシュさせたり、気持ちを落ち着かせようとする行動でストレスに対処します。 二つ目の問題解決に目を向けた対処法は、その名の通り、ストレスの原因になっている問題を解決しようとする方法です。 例えば、もし仕事で失敗したならその原因を探り反省して次からは同じミスを起こさないように努力をする、孤独を感じたら誰かと会う時間をつくる、など具体的にその問題に取り組む行動をしてストレスを解消する方法です。 多くの研究では、気持ちに目を向けた対処法よりも問題解決に目を向けた対処法の方が効果的であると言われています。 その理由として、気持ちを楽にする方法に、結果的にストレスを与えてしまうことがあるからです。 例を挙げると、お酒や薬などで気を紛らす、言いたい事を言わずに自分を抑える、陰で文句を言いまくる、暴飲暴食などがあります。 その場はストレスを発散もしくは軽減することができるかもしれませんが、長い目で見ると、ストレスの元になる原因は解決されることもなく、飲酒などでの疲労、自分を出せないイライラ、愚痴ばかり言って周りが離れていく、食べ過ぎで体調を崩す、など、さらにストレスを抱えることになってしまうことにもなり得ます。 その一方で、問題解決に焦点を当てた行動は、その時は踏ん張る精神が必要で、客観的に物事をみる姿勢や冷静な判断も必要になってきますが、問題を解決することでストレスをなくすことにつながります。 だからストレスの対処法としては問題解決に目を向けた対処法の方が有効だと言われているのです。 ただし、だからといって、気持ちに目を向けた対処法を無視していいわけではありません。 感情を落ち着かせずに問題解決に取り組む姿勢にもっていけるでしょうか? それに、ストレスの元になる問題を解決することは、その問題にもよりますが、魔法のように一瞬でできるわけではありません。 どうにかしようと奮闘している間も気持ちの整理やコントロールすることは必要です。 結論、問題解決に向けて何をすればいいのか考え行動しながら、気持ちへのストレスをできるだけ軽くする行動も同時にとることがストレスへのベストな対処法だと思います。 では、それぞれの対処法においてどのように取り組めばいいのか見ていきましょう。 -気持ちに目を向けた対処法- 1.ストレスを感じている時の気持ちに気付く。 まず、自分の気持ちに敏感になりましょう。 不快な気分や、いつもと違う気持ちになったら、何らかのストレスを受けているかもしれません。 ストレスにも良いものと悪いものがあり、どちらにしても気持ちを揺さぶります。 新しい生活を始めるときの緊張感やウキウキした気持ち、大切なプレゼンの前の不安で逃げたくなる気持ち、好きな人と話していてドキドキする気持ち、期日までに支払いをしなければいけないプレッシャーに押しつぶされそうな気持ち、などなど。 あなたがどのような状況でどのような気持ちになっているのか、無視せずありのままを感じてみて下さい。 2.気持ちを外に出す。 あなたがどんな気持ちになっているのか分かったら、次はそれをあなたの外に出しましょう。 文章で気持ちを書いたり、実際に声に出して、自分の目で耳で改めて理解してみてください。 そうすることで客観的に自分を見ることもでき、自分への理解が深まります。 自分の今の気持ちの状態がわかると、その気持ちに対してコントロールしやすくなります。 逆にわかっていないと、思いもよらぬ行動に出て状況が悪化してしまうこともあります。 自分の気持ちをいったん外に出して心の整理をしましょう。 3.好きなことや気持ちがリフレッシュできることをする。 気持ちに目を向けた対処法は、少しでも気分を軽くするための方法です。 あなたの好きなこと、気持ちが良くなることをしましょう。 ただし、先ほども書いたような、その場しのぎの快楽しか感じれないことは逆効果になってしまうので避けましょう。 体を使ったりマインドフルネスを意識した行動は、ストレスに強くなる効果もあるのでお勧めです。 -問題解決に目を向けた方法- 1.ストレスに感じている理由を探る。 あなたが何故ある物事に関してストレスを感じているのか、その理由を考える時間をつくってください。 大好きな人を亡くして悲しい、辛い、など考えなくてもわかることもあるかもしれません。 でも、なんかイラっとするな、不安だな、とふと感じるときなど、はっきりと理由がわからないこともあります。 ストレスを感じる場所、時間、状況などを観察して原因を断定してください。 例えば、誰かと話をしていて居心地が悪いなと感じたのなら、相手の言動やそれに対する自分自身の受け止め方、距離感、相手に対する印象や見方、などを考えてみて下さい。 そうすることで、どうしてあなたが居心地が悪いのかがみえてきます。 2.原因にむけての解決策を考え、行動する。 原因がわかったら、それに対してどうすればストレスを軽減することができるのか考えましょう。 自分ひとりで解決できなさそうなら誰かに助けを借りましょう。 目標が高すぎてプレッシャーを感じているのなら目標を小さなステップに分けてひとつひとつこなしていきましょう。 意見の食い違いでモヤモヤしているのなら、その相手としっかり話し合いましょう。 苦手な相手と無理やり一緒にいることはしなくてもいい、避けることも解決策のひとつです。 過去のブログ「ストレスマネージメント~4つのA~」でどのようにストレスに対応できるのかを4つのAから始まる方法で説明しているので、そちらも参考にしてみてください。Continue reading “ストレスマネージメント~あなたの対処方法はどのタイプ?~”

メンタルヘルスの問題を抱えた人をケアするときのセルフケアの方法

前回のブログで「メンタルヘルスの問題を抱える人をサポートするには?」について書きました。 今回は、そのサポートする人がどのようにしてストレスを溜めないようにするのかを見ていきたいと思います。 精神的に辛い思いをしている人はもちろんですが、周りでその人と関わったり、支える人も正直言ってしんどいです。 ストレスめちゃくちゃ溜まります。 相手に良くなってほしいという気持ちがあるから、元気になれそうな色々な提案をしたり、できるだけひとりにさせないように自分の時間を割いたりします。 でも、相手は、そんなことできないとネガティブな反応ばかりしたり、あなたはいいよね、と攻撃的に八つ当たりしてきたり、あなたの期待と同じ方向に進まないことが多々あります。 もちろん相手はわざとやっているわけではありません。 心に余裕がなく、周りも自分自身も客観的に見ることができなくなっています。 そのことを理解した上でも、ケアする側としては思い通りにいかないことが多いので辛いです。 そういう状況が長く続いてしまうと、ケアする側もイライラや落ち込み、不安な気持ち、眠れないなどの症状から、精神的に壊れてしまうことだってあります。 そうならないためにケアをする人にもケアが必要なのです。 どのようにセルフケアを行えばいいのでしょうか。 ◎ 自分の不調に敏感になる。 誰かのために動いているとき、自分のことを忘れがちです。 もしあなたが常にイライラしたり、気分にムラがあったり、いつもできていることが何故かできなかったり、無力感を感じるなど、いつもと違う感覚があったら、それはあなたの体や心が不調を訴えているときです。 そんなときは、あなたのための時間を優先してください。 相手を思いやるのと同じように、あなた自身を思いやってあげることは大切です。 そうでなければあなたも相手も共倒れです。 体調や心の不調に敏感になって、悪化させないようにしてください。 ◎ 自分のための時間をつくる。 誰かのためを思って時間を割くことは素晴らしいことです。 でも、それが自分のやりたいこと、やるべきことの妨げになったとき、当然ですがストレスの元となります。 さらに、こんなにも時間をとってあげているのに、私のエネルギーを犠牲にしているのに、と相手に対して怒りを感じたり、押しつけがましくなってしまうことにもなります。 人は、自分のニーズが満たされて初めて心に余裕ができ、相手を思いやることができるのだと思います。 あなたがやるべきこと、やりたいことにはちゃんと時間をとりましょう。 ◎ 完璧でなくていい。 相手の辛さを全て受け止め、私が全部何とかしないと、という考えをもっているのなら、それはとっとと捨ててください。 これは、メンタルヘルスの問題を抱える人を支えるときだけでなく、例えば子育てや介護など誰かのケアをするときも同様です。 相手の要望を全て満たす完璧なお世話をすることは不可能です。 私のせいで彼、彼女はいつまでも苦しんでいる、と自分を責めたり、自分の不十分さに自信を失ったり、完璧を目指せば目指すほどあなた自身を追い詰めてしまいます。 全てこなすことは無理だ、だって人間だもの、と自分に言い聞かせましょう。 誰かの力をかりましょう。 やれることだけに集中しましょう。 ◎ 周りに助けを求める。 精神的に辛い思いをしている人は孤独感を強く感じています。 でも、その人のケアをしている人も同じように孤独感を経験しています。 相手と一番近い関係にいるのは自分だから、相手が助けを求めているのは自分だけだから、誰かに相談してその人を巻き込みたくない、と誰にも相談できずにいる人も少なくないと思います。 だけど、助けは求めましょう。 精神的な問題は特に、治ったといえるラインがとても曖昧です。 良くなったと思えば次の日にはものすごく落ち込んでいたり、その人が日々経験する状況によって気分のムラもあり、それらは近くにいる人たちの気持ちも大きく揺さぶります。 だから、もし一人で苦しんでいるのなら、あなたの家族の誰かだったり、親戚だったり、友人だったり、話を聞いてもらいましょう。 あなたの周りの誰かがその状況を知っていると思うだけでも気持ちが楽になることがあります。 ◎ 専門家に相談する。 心の問題はとてもセンシティブで、深く関わっていない人たちからはあまり理解されないこともあります。 だからあなたが相談しても期待している反応を必ずしも得られるとは限らず、余計に苦しくなってしまう場合はあります。 家族や親戚、友人に相談しても状況が変わらない、もしくはそういう人がいないなら、あなた自身がカウンセリングを受けることをお勧めします。 話す相手が精神的な問題の専門的な知識を持っていて、あなたの考えや悩みにフォーカスしてくれるという点で、安心感がうまれ、ストレスを軽減する方法が見つかる可能性が高くなります。 あなた自身のメンタルヘルスを良い状態で維持するために専門家と話をすることもひとつの方法です。 精神的に辛い思いをしている誰かを支えているあなた自身も、相当な精神的エネルギーを使っています。 自分のケアを忘れずにあなたが壊れてしまわないようにしましょう。

回避行動は本当に良くないことなのか?

結論から言います。 逃げること、避けることは必ずしも悪いことではありません。 それは過度にストレスを抱えないための対策にもなるからです。 ただし、その避け方が上手くできていないと、逆に精神的に良くない結果をもたらすことになります。 まず、回避することとはどういうことなのでしょうか。 自分にとって不快なことが起きそう、きっと嫌な思いをするだろう、と感じる時にその状況を避けるために違う行動をする、もしくは何もしないことを言います。 先程も書きましたが、避けることは悪いことではありません。 PTSDや不安症を抱える人たちは、自分の感情を脅かす場面やきっかけになり得るものに対して特に敏感で、それらを避けようとします。 それは自分を守るため、精神的に完全に崩れてしまわないための防衛本能でもあります。 そういった症状がなくても、過去の辛い経験などが原因でもう二度と同じような辛い目にあいたくない、などの気持ちから特定の物事や人を避けることもあると思います。 ただし、避け続けることで精神的に逆効果をもたらすことも多々あります。 そこで、ストレスになりそうな状況を避ける場合、精神的にマイナスにならないようにするための条件があります。 それは、自分がなぜ避けているのかという理由、その行動による自分への影響を把握し、気持ちをコントロールできている、ということです。 人は、自分でその状況をコントロールできていると感じることで、ストレスフルな状況にも感情を落ち着かせうまく対応できるのです。 では、その状況でのコントロール感覚がないまま、ただ必死に避けようとすることがどう精神的に影響するのでしょうか。 まず、根本的な不安はいつまでも解消されることはありません。 もしあなたが人前で話すことに自信がなく、プレゼンテーションなど、とりあえずそういう状況を避けているとします。 避けることでストレスから自分を守ることはできますが、そういう状況に対して常に緊張や不安を抱え、避けることばかりにエネルギーを使い、常に心が疲れてしまうことになります。 そして挑戦することを忘れてしまいます。 完璧でなくていいのです。 少しずつ練習したりその場に自分を慣らすことでそれが自信になり、不安が軽くなっていきます。 さらに、学校や会社などでどうしてもやらなければならない場合、それを避けようとすると辞める選択しかないかもしれません。 それは自分をさらに追い詰めてしまうことにもなりかねません。 次に、避けることで人とのつながりが失われてしまう恐れがあります。 例えば、人にどう思われるのか常に気にしてしまうため、誰かとの会話を極力避けようとしていると、人との交流が途絶えてしまったり、引きこもりになってしまうこともあります。 心を許せる誰かがいること、深い関係ではない誰かとでも交流することは、ストレスを自然に軽減してくれ、生きる楽しみを増やしてくれます。 完全に孤立してしまうことは、社会で生きていくことに苦しさや辛さを感じることにつながってしまいます。 望んで孤立したい人はあまりいないのではないでしょうか。 そして、嫌な思いを避ける、あるいは少しでも気持ちを上げるために別の行動をとることで、結果的に体に害をもたらしたり、精神的に追い詰めてしまうことがあります。 例えば、過度の飲酒、薬の乱用、無防備な性行為など。 その時は気持ちを良くしてくれるかもしれませんが、その影響でやるべきことをやれずそんな自分を責め立てたり、どうしようもない状況にさらにストレスがかかり絶望したり、と気持ちが軽くなるどころか状況の悪化につながることも少なくありません。 深く考えず、ただがむしゃらに嫌なことを避けようとしている場合、これらのような精神的にマイナスなことが起こり得ます。 そこで話を戻します。 効果的に不快な状況を避ける方法、つまり自分がその状況を避ける理由と避けることによって出てくる影響を知ることが大切です。 そのために自分に問いかけてみてください。 あなたが避けようとしている状況、物事あるいは人は、あなたが精神的に成長しようとする過程のジャマになるものですか? ストレスにはいいものと悪いものがあります。 良いストレス、ユーストレスといいますが、それらは新しい環境で物事を始めようとする時に感じるものであったり、あなたのモチベーションを上げる燃料になったりします。 逆に悪いストレス、ディストレスは、会社をクビになる、大切な人を亡くす、など気持ちが辛くなるものをいいます。 それを踏まえて、あなたが避けようとしている状況で、あなたはどちらのストレスをより強く感じますか? もしディストレスしかないのであればそれは避けてもいいのではと私は思います。 もちろん乗り越えたい辛い状況、避けられない苦しい時間は誰もが経験することで、それはゆっくりでも受け止めていくしかありません。 でももし事前に避けられるのであれば、そうすればいいと思います。 逆に、少しでもユーストレスの要素があるのであれば、少し考えてみましょう。 それをこなすことでストレスを感じ、少しは嫌な思いをするかもしれないけど、その先に成長できるもしれない可能性があるのなら、避けずに挑戦してみる価値はあります。 避けることで守れるもの、挑戦することで得られる対価などを考え決断してください。 そしてもう一つ、回避方法で別の行動をとるときの自分を振り返ってみてください。 不快な気持ちを避けるためにまたは気持ちを上げるために、結果的に心身に悪影響のあることをしていませんか? その行動で不安やストレスは解消され、長期的に良い気持ちを維持することができますか? そうでないのなら、その行動を変えましょう。 誰かに気持ちを聞いてもらう、運動をする、好きな音楽を聴く、お気に入りの場所に行く、など長期的にも自分の心と体に良い影響になる行動を模索してそれと取り換えてください。 シンプルですぐにできることなら尚更良いです。 不快な気持ちになりそうな状況を避けることは自然で本能の行動でもあります。 ただし、その理由や影響も考えずひたすら避け続けることは、私たちを精神的に追い詰めることにもなり得ます。 回避行動をとるのなら、それをしっかりと把握して、自分自身の行動と感情をコントロールできるようにしましょう。

辛い時のやる気の出し方(前半)

体調が優れないとき、嫌なことがあって元気がないとき、何もしたくなくなりませんか。 やらなければならないと頭ではわかっていても、どうしても動けないでいる。 やる気が出ない。 やるべきことをやれていない自分に嫌気はさすし、周りからは怠惰な人だと思われて余計に悲しくなる。 でも、体調が悪いときはもちろん、精神的にしんどいときは、休んでいたいものです。 やる気がでない原因には、うつ病や不安症、疲労感や倦怠感、バーンアウトなどの精神的に追い詰められている状態や自分には何もできないという自分に対する疑念などがあります。 そのような時には、今は動けないからやる気が出たら動こう、とやる気がわいてくるのを待っていたりします。 しかし、やる気というものは待っていてもあちらからやってきてくれるものではありません。 だから、いつになってもやる気が起こらずに動けないでいる自分に、やるべきことができていない状態に、さらに失望し無力感にさえなることも少なくありません。 なんとかやる気を出して動くことは、辛い状態をさらに悪化させないようにして気持ちを少しでも楽にするためにも大切なことです。 もしあなたが今辛い状況でやる気が出ずにさらに苦しんでいるのなら、少しでも何かをやり始める為に何ができるのか見ていきましょう。 ◎外発的動機づけと内発的動機づけを知る。 外発的動機づけ?内発的動機づけ? なんのこっちゃ、と初めて聞いた時、私は思いましたので説明します。 外発的動機づけとは、報酬を受けたり罰を避けるためなど、その行為を心から「やりたい!」というよりも、やることによって得られるもの、もしくは不快なことを避けるために動いているときに使います。 例えば、仕事は好きではないけど給料のために働いている、良い点数をとるために勉強する、本当は断りたいけど嫌われたくないから友達から誘われたら嫌なことでもする、親と口論したくないから言う通りの選択肢をする、など。 内発的動機づけとは、その行為自体が楽しく気持ちを満たしてくれるものなので、「やりたい!」と思ってその行動をとるときの動機のことです。 例えば、美味しいと言われることに喜びを感じているので飲食店で働いている、地元の人との交流が楽しいので色々な国にバックパッカーで旅をする、歴史に興味があるので勉強をする、など。 例をみると、外発的動機づけはマイナスなイメージ、内発的動機づけはポジティブなイメージになってしまっていますが、外発的動機づけもやる気を出す上でもちろん大切な要素です。 どれだけ充実した仕事でもお給料がなければ実際問題生きていけません。 何かをやり遂げて褒められることがないよりも、誰かに「よくやった!」と褒めてもらう方が達成感や次に進む活力は全然違います。 だから、外的要因は大切です。 ただし、それが内発的動機づけ要因よりも強くなる、もしくは内発的動機づけがない状態では、そのやる気を維持することは難しくなってしまいます。 それは、外発的動機づけに私たち自身の気持ちが入っていないからです。 気持ちを無視して報酬目的や脅威を避けるためだけに何かをし続けていると、「本当はあんなことがしたいのに」「毎日楽しくない」「私にはこれをするしか能がない」などという思いでストレスが知らない間にたまってしまいます。 今あなたがしている勉強や仕事が誰かに言われて仕方なくやっていたり、お金のためだけにやっていることなら、それを辞めて新しい気持ちが満たされる何かを見つける方が良いと思います。 勉強や仕事を辞めてもすぐにぶっ倒れることはないですが、ストレスを感じ続けることで精神的に壊れてしまう可能性は大です。 精神的に倒れてしまうと、やる気を出すどころか、立ち直ることも簡単ではありません。 もちろん、他に目標があってその為に今は給料の良いところでお金を貯めているだけだ、などの自分で決めた期間や過程であれば多少は問題ないと思います。 ただ、そうであってもストレスはやはり溜まるので自分のコントロールできる範囲で行い、内発的動機づけ、自分の心を満たしてくれるようなことも行うことは大切だと私は思います。 鬱鬱した気持ちや倦怠感などで辛い時は、自分が何をしている時に時間を忘れて楽しんでいたのか、気持ちがリフレッシュされていたのか、などを思い返してみてください。 そしてそれをあなたのペースでやってください。 何も思い浮かばなければ、とりあえずやってみてもいいかな、と思えることをしてみてください。 もしかしたら新しく夢中になれる何かが見つかるかもしれません。 そうすれば、そこから色々な方向にやる気がでてきます。 他のやる気を出すための方法は次回のブログに続きます。

先延ばしの習慣を変える5つの方法。

学生時代、試験前になるといつもはやらない部屋のそうじや食器の片づけをしたりして、勉強を後回しにしていた記憶はありませんか? また、今やらなければいけない仕事を締め切りギリギリまで始めず、直前になってどうしていいかわからなくなっていませんか? 何かを先延ばしにすることは、おそらく私たち全員が経験のあることだと思います。 その理由として多く言われているのは、時間の使い方が上手くできていないこと、面倒くさがりの性格、があります。 しかし、やらなければいけないことを慢性的に先延ばしにする原因には、感情面が関わっていると、多くの心理学者たちが提唱しています。 例えば、やらなければいけない課題を完成できなかったらどうしようという不安、責任が重くてその課題をやることを楽しめない(辛い)、そんなことをやって意味があるのかという疑問、などのマイナスな感情がその行動を遅らせます。 そして、そのマイナスな感情に上手く対応できないと、別のことをして気持ちを上げようとします。 その結果、やらなければいけないことを先延ばしにしてしまうということです。 課題を先延ばしにすることは自分が不快な気持ちにならないようにする守備行為ですが、それは長く続きません。 やらなければならないことができていない状況は、それをして不快な気持ちになるよりもストレスがかかります。 そして、その課題をしていない自分に対して恥ずかしいとか情けない気持ちになります。 イギリスのデュラム大学心理学科の教授フーシャ・シロワ博士によると、慢性的に先延ばしにする行為はうつ病、不安症、ストレスと強く関わっていると報告しています。 さらに、免疫低下にもつながり先延ばしの習慣がない人よりも体調を崩しやすいのだそうです。 1997年にアメリカの心理科学という専門誌でダイアン・タイスとロイ・バウマイスターが報告した研究で、論文の提出期限に遅れて提出した学生たちは、その期限までもしくは期限当日に提出した学生たちよりはるかにその出来は悪かったそうです。 課題を先延ばしにすることで、終わらせなければいけないプレッシャーやストレス、時間の余裕のなさから、その質はどうしても悪くなってしまう、ということです。 多くの研究でも言われているように、物事を先延ばしにする習慣は精神的にも身体的にも、そして仕事や学業にもマイナスの影響があります。 もしあなたが先延ばしによって苦しんでいるなら、その習慣を変えて無駄なストレスを減らしませんか。 具体的に何をすれば、今ある課題を今から始めることができるのか見ていきましょう。 ◎ 先延ばしにする原因を知る。 面倒だから、時間が足りない、などの理由で先延ばしにしているのなら、モチベーションを上げる方法を見つける、もしくは時間の使い方を学ぶことが大切です。 でももし先延ばしの原因が感情面にあるのなら、それが一体何か探ってみてください。 原因を見つけてそれを対処することで、先延ばしグセを減らすことができます。 例えば、周りの過度な期待があり失敗することが恐いという不安から、中々始めることができない、としましょう。 ではどうしてあなたは失敗することがそんなに恐いのでしょうか。 もちろん失敗することは、恥ずかしい、悔しいなどの不快な気持ちになることもあり、それが恐くて避けたくなるのは自然なことです。 でも失敗は当たり前にあるもので、過度に恐怖を感じているならその原因があるはずです。 それが何なのかを理解することは、それに対処するためにどうすればいいのかを考えることにつながります。 過去の辛い経験によって自己肯定感が低い、自信が持てない、周りに評価されるのが恐いなど、感情面での原因を探ってみてください。 そして、その原因がわかったら、まずそれを解決するためにできることをしていきましょう。 ◎ やらなかった後の自分の気持ちやその状況を想像してみる。 研究でも報告されているように、先延ばしにして思うように課題をこなすことができなかったり、できてもその出来が悪いと、余計にストレスを感じることになります。 他のことをして先延ばしにしてその時のストレスは減らすことができても、それはその時だけのもの。 その課題をしなかった後悔や自分に対する嫌悪感がふくらみ、結果が良くなくてさらに自信をなくしてしまい、次の課題もやりたくない、避けたい、という気持ちから再び先延ばしにしてしまう、という悪循環になってしまいます。 だから、やらなければならないことをする時、ある程度のストレスを感じたとしても、やらなかった後の気持ちや状況、それに伴うストレスを想像してみてください。 そして、逆にやり遂げた時の自分の気持ちや状況も想像してみてください。 今始めてやれるだけやった時の自分、先延ばしにして後で苦しんでいる自分、どちらになりたいかはあなたが決めてください。 ◎ 課題の意義を見つける。 自分自身が楽しめそうにない、興味がわかないようなことは、人間誰もやりたくありません。 でもやらなければいけないことはあり、それらをいつもいつも投げ出すことはできません。 なぜなら、その結果あなたや周りの人たちが苦しむことになることも大いにあるからです。 会社で決められたレポートをいつも遅れて提出していると、昇進は望めないどころか減給処分になるかもしれません。 子どものおむつを替えてあげないとバクテリアに感染して病気になってしまうかもしれません。 協力しなければいけない場面で自分の役割だけ遅れていると、周りからの信頼をなくすかもしれません。 楽しくないことでもやらなければいけないのなら、その中でもあなたがやる意義を見つけるようにしましょう。 気が乗らないことでも、それをやることであなたにとっての成長はありませんか? それをやることで新しい知識を得たり、知らない人と関われたり、信頼を得たり、将来の役に立つことにつながったりするかもしれません。 どうせやるなら、どうすれば楽しめるのかを考えましょう。 終わった後に自分にごほうびを用意しておくのもありです。 何か意義を見つけることは先延ばしにするクセを抑えてくれるはずです。 ◎ 大きな課題を小さな段階に分ける。 大きく複雑な課題を目の前にすると、自分にできるのかという不安でやる気をそがれることがあります。 でも、私たちはできそうなことならやろうとします。 なので、もしあなたがやろうとしている課題が、できるのか不安になるようなものだとしたら、それをできるだけ小さな段階に分けてみましょう。 例えば、あなたが学生で論文をこなすためには、いきなり文章を書き始めようとしても何をどこから書いていいのかわかりません。 まず論文全体の骨組みを考える、次にその構成の中身(ポイント)を考える、そのポイントに沿ってリサーチする、リサーチしたものをまとめていく、それらをその構成に当てはめていく、序章から書き始める、ポイント1を書く…、など論文完成まで細かく分けることで、これならできるかもという気持ちにさせてくれ作業にとりかかりやすくなります。Continue reading “先延ばしの習慣を変える5つの方法。”

笑うと良いことあるの?

笑うこと、それは世界中の人たちがみんな共通してもっている能力で理解できる表現です。 「笑う門には福来る」ということわざもありますが、科学的にも笑うことは私たちの体と心の健康を向上してくれる、と数多くの研究で報告されています。 私たちは産まれて2~3か月頃を過ぎたくらいから笑い始めます。 なぜ私たちは笑うのでしょうか。 昔から色々な説がありますが、ギリシャの哲学者プラトンとトマス・ホッブズによると、対象になる人たちや状況が、個人に優越感を与えてくれる場合に笑うそうです。 例えば、自分より優れていると感じている誰かが何かに失敗したとき、ふと自分が優位にたった感覚ができ笑ってしまいます。 イギリスのコメディ番組のMR. BeansでBeansが色々と挑戦して失敗して、なんとかその場を乗り切ろうとしているシーンは、「バカだな~www」と言って笑いませんか? 人の失敗を笑うことはあまり褒められたことではないですが、この人はすごい!と思っている人でも自分と同じような失敗している姿をみたりすると、安心感でふと笑いが出てくるのです。 同じく哲学者のイマヌエル・カントは、人は緊張している状態が突然無の状態に戻ること、緊張感から思いもよらず解放されることによって起こる情動だと説いています。 つまり、こうなるだろうなと予想していたこととは違うことが起きることで人は笑うのです。 例えば、大きな会社の社長さんに初めて会う時、きっと厳格ですごいオーラがあるのだろうな、と緊張しているとしましょう。 ところがそこに現れたのは、Tシャツにジーパンを着たとてもしゃべりやすいふつう~のおじさんだったらどうでしょう? まさかの状況に思わず笑ってしまうかもしれません。 (もちろん全てが笑えるエピソードになるとは限りませんが。) いずれの説でも、笑うことで張りつめていた緊張感が緩められ、気持ちが軽くなります。 ただし、人のことを馬鹿にするようなジョークや自虐的な話はかえってストレスを与え、周りの人たちに良くない印象も与えがちだと報告されているので注意してください。 笑うことでのメリットはいくつかあります。 ◎ストレス軽減。 冗談や笑い話にすることは、物事を違う方向から見ることです。 嫌なことがあっても考え方を変えることで、実はそんなに悪いことではないのではと思えたりします。 笑うことによって起きる脳の働きからもストレスを軽減することがわかっています。 笑うとエンドルフィンという幸せホルモンの分泌が促されます。 エンドルフィンはモルヒネの約6.5倍の鎮痛効果があるとされることから「脳内麻薬」と呼ばれ、体の痛みやストレスを和らげてくれるのです。 さらに、私たちは二つの感情を同時には持てません。 笑っている時に悲しんだり怒ったりできないので、ネガティブな感情を持つ時間を減らし、リラックスする時間を増やすことでストレスを軽減することができます。 ◎人との距離が近くなる。 面白い人は「モテ」ますよね。 笑うことで私たちは安心し、親近感がわきます。 だから、あの人にまた会いたい、あの人と一緒にいたいと思うし、その相手に自然と心も開きます。 笑いは赤ちゃんの時は喜びを表して親との絆を深めるもので、大人になったら感謝の気持ちを伝えるサインだと、グリネル大学の心理学教授のジャネット・ギブソンは述べています。 笑うことには、お互いの存在を受け入れて気持ちを和らげ、お互いの心の距離を縮めてくれる効果があるということだと、私は解釈しています。 かといって、芸人級の面白いことを言う必要はないですよ。 お互いがこう言ったら相手は楽しいかな、面白いかな、って考えながら話すことが結果的に楽しくて笑える雰囲気にしてくれるのだと私は考えます。 ◎忍耐力が高まる。 オーストラリア国立大学のデイビッド・チェンとルー・ワンの研究で、おもしろ動画を観たグループの人たちは面白い要素もネガティブな要素もないニュートラルな動画を観たグループの人たちよりも、約2倍長い時間、骨の折れる課題*に取り組むことができたそうです。 この結果から、笑うことは、精神的にリラックスしてストレスを軽減するだけでなく、心にエネルギーを補充してくれ、その結果、大変な課題でも辛抱強く取り組めるものではないかと説明しています。 (*骨の折れる課題・・・10人の会社員のプロフィールを基にそれぞれの潜在能力を分析して順番に並べ、正解した人が勝ち、というものだが、プログラミング上正解することは不可能につくられている、いわゆる無理ゲー。) つまり、笑うことで、多少辛いことでも踏ん張る力をつけることができる、ということです。 意識して笑う機会をつくることは、ストレスにも強くなり、目標があればその達成まで耐え抜く力を養ってくれるといっても過言ではないのかもしれません。 ◎記憶力アップ。 面白い情報はそうでない情報より、記憶に強く残りやすいと言われています。 ニューロフィールドのアイラ・ゲルラッハはその理由をいくつか説明しています。 まず、ユーモア(冗談)を言われて理解することは、普通の会話よりも脳の働きをより多く必要とするからだそうです。 確かに、面白いと感じる話にはひねりがあり、「そういうことかwww」と理解してから笑いが出ます。 さらに、笑うことは感情をつくる部分とつながっていて、笑うことでそこも刺激されます。 つまり脳の色々なところでつながりができ、いつもより活発になることで記憶も残りやすくなるのです。 次に、私たちは普通だと思うものより面白いと思うものに興味をもつようになっています。 例えば、四足歩行で歩いている何の変哲もない犬、後ろ足だけでずっと歩いている犬、どちらの方に目を向けますか? 後ろ足だけで歩ける犬の方が面白そうじゃないですか? 四足歩行の犬の方が普通で良いのでそちらを見る、とか、好きな犬種による、とか色々と個人の意見はあると思いますが、どちらにせよ、あなたがより面白いと考える方を見ているのだと思います。 ここで言いたいのは、面白いことにより興味を持ち、そうすることで集中力が上がり、その結果、記憶にも残りやすくなるということです。 では、あなたの日々に笑いを増やすにはどうすればいいでしょうか? 誰かと過ごす時間を増やしてください。 ケネス・フィッシャーとロバート・プロヴィンの研究によると、ひとりでいるよりも誰かと一緒にいることの方が、30倍の確率で笑う傾向があるそうです。Continue reading “笑うと良いことあるの?”

子育てバーンアウトとは?~5つの対処法~

どれだけ眠くても、体調がすこぶる悪くても、仕事でめちゃくちゃ忙しくても、「もうやーめた!」とできないのが子育て。 特に産まれて間もない赤ちゃん、ひとりでは何もできない状態の頃の子どもは放っておけば死んでしまいます。 成長しても大きなけがをしたり、学校で問題を起こしたり、反抗期があったり、と親たちの悩みや心配のタネは消えません。 子どもが産まれてからは、ほとんどがその子どものことを中心に考えて行動することがやはり多くなります。 自分たちのことが思うようにできないのは当たり前な世界に突入します。 それでもやはり我が子はかわいいので、その成長を見ると心が癒されストレスも軽減されます。 ところが、子育てをしていてかわいいなー幸せだなーという報われる気持ちになるような経験やポジティブな感情より、子育てによる心の負担の方が大きくなってしまった場合、子育てバーンアウトに発展する可能性があります。 ベルギーの研究者のイザベル・ロスカムとモイラ・ミコライザックは、子育てバーンアウトとは、心身的に疲労困憊している、子どもとの心の距離を感じる(愛情を注げない)、自分は親としての役割を果たせていないと感じることだと定義しています。 心身的に疲れがたまってしまうと、物事をいつも通りに考えることはできません。 そして、些細なことでもイライラします。 (月経前症候群(PMS)がある女性はさらにどうしようもなくイライラします。) しかもそのイライラをどこにもぶつけられず、どうして私はこんなんなんだと悲しくもなります。 子どもに対してもかわいいと感じる気持ちが薄れ、さらに悲しくなり、親としての自分を疑い、自分自身を強く責めてしまいます。 その結果、不安症やうつ病などに発展することも珍しくありません。 とても辛い状況です。 バーンアウトに発展してしまう傾向としては、完璧主義、周りからのサポート不足、夫もしくは妻(パートナー)からのサポート不足、人に助けを求めるのが苦手、共働き、経済的な不安などがあります。 他にもそれぞれ個人の悩みもあると思います。 それらのストレスが大変な子育てにさらに負担をかけてしまい、日々の課題を自分でコントロールできているという感覚をなくして、気持ちが追い付けなくなってしまうのです。 こんなに大変なことをこなしているのに、すごく頑張っているのに、どうしてこんな気持ちにならないといけないんだ!! と叫びたくなります。 人を育てること、当たり前にしてるように見えますが、軽い気持ちではもちろんできません。 ものすごいことなのです。 でもその分、子育てから得られるもの、心を満たしてくれるものがあるから頑張れます。 そのバランスが崩されないようにその対処法をもつ、また、崩れているなら今からとり直しましょう。 ◎ネガティブな気持ちになるのは自然なことだと知る。 子育てでイライラしたり怒ったり悲しくなったりするのは当たり前のことです。 だって今まで生きてきた環境が一瞬で変わり、やりたいことができず、どんな小さなことも最後まで終わらせれない事がたくさんあるのです。 そんなことが長い間続けば、そりゃ叫びたくもなるし泣きたくもなります。 ネガティブな感情が沸いてきたからといって、それが少し行動に出たからといって、あまり気にし過ぎることはありません。 それが人間です。 だから、こんな気持ちになるなんて親失格だ、とか思わないでください。 その感情も子育ての一部です。 ただし、もしそれらが子どもへの暴力になってしまう恐れがある、もしくは暴力をふるってしまったり、世話を放棄する(ネグレクト)ようになってしまったら、絶対にそのままにせず周りの誰か、もしくは専門家に相談してください。 それは頑張っているあなたが追い詰められているサインです。 あなたもあなたの子どももその状況から逃げ出してください。 ◎完璧主義をやめる。 親は子どもに嫌な思いをさせてはいけない、自分の子どもはこうあるべきだ、など自分の中で完璧で理想的なプランを立て子育てに挑む人も少なくないと思います。 人は完璧にはなり得ません。 そして物事は思い通りには進みません。 仮に世界の全人口の理想が思い通りに進んだとしたら、混乱し無秩序な世界になってしまい共存は不可能でしょう。 できるだけこうしたい、こうしてあげたい、という理想を持つことは大切ですが、全てはそうならないことを踏まえて柔軟に対応する姿勢をもつことはもっと大切です。 そうでないと、「完璧な親」「完璧な子ども」になれなかった時、自分や子どもを責め立ててしまうことになります。 つい大声を出して注意してしまったけど毎回そうではないしちゃんと話をすれば大丈夫、人前で泣き止ますことができなかったけど今日の機嫌の悪さはどうしようもできなかったので仕方がなかった、など思い通りにいかなかった時でもこういう事もある、こんなもんだ、というように理想と現実の間に余裕をつくっておきましょう。 完璧よりも柔軟な気持ちの対応が親も子どもも疲れずに済みます。 ◎セルフケア 子育ては褒められません。 どれだけ頑張っているのかのフィードバックももらえることも、日々の中ではほとんどないと思います。 もちろん子どもたちから「ママ、パパ、いつもありがとう。」なんて言われるとそれはもう最高のリワードですが。 でもそれもよくあることではありません。 だから、自分に対して自分がケアすることはとても大切です。 たまには、いや時々、んー毎日でも自分にご褒美をあげてください。 好きなケーキを食べる、親に子どもを預けて買い物に行く、家事をいったん放棄、友人と電話する、旅行に行く、などあなたの心が癒されることを探してやってみてください。 自分の心のケアは子どもの心のケアにもつながります。 親が余裕なくギスギスしていると子どももそれを感じ、ギスギス、イライラしてしまいます。 いつも、は難しいかもしれませんが「まずは子ども」から「まずは自分」に切り替えることも時には必要です。Continue reading “子育てバーンアウトとは?~5つの対処法~”

親しい関係に対する不安と上手く付き合う方法

誰かと関係を築いているとき、あの人は本当に私のことを想ってくれているのだろうか、この人とこのまま一緒にいていいのだろうか、私がいなくてもあの人はあまり寂しそうじゃなかったな、という風にあなたは不安を感じたことはあるでしょうか? 人と深く付き合おうとすると、こういった不安な気持ちになるのは自然なことです。 人間は人から拒まれたり、物事が上手くいかないことに恐怖を感じます。 傷つくのは痛いことで、できるだけ避けようとするのが人間としての本能なのです。 だから、多少の不安は一時的なものであれば自然なことで、逆にそれらは私たちを成長させ、精神的にも強くしてくれます。 でも、頻繁に辛くなったり、いつもいつも不安な気持ちでいっぱい、ということになれば話は別です。 その状態ではあなたにも相手にもストレスがかかり、関係性も不健全なものになってしまいます。 もしあなたに思い当たる節があるなら、今もっている関係で次のような行動をしているかチェックしてみてください。 いくつチェックがついたから、というようなテストではありません。 ただ、ひとつでも当てはまり今の関係性に不安ばかりを感じていて日々の生活にも影響が出たり心が辛いのなら、少し立ち止まって不安を軽くするためにできることをしましょう。 ◎原因を知る。 深い関係を築く上で過度な不安を感じてしまうのはそうなってしまう原因があります。 子どものときに親やお世話してくれた大人から受けたネグレクトや虐待、周りから愛されていると感じることができなかった環境、それらによって形成される親への愛着、自己肯定感が低い、拒否されることへの恐怖、全てをコントロールしないと落ち着かない、過去に恋愛関係で予期せずフラれたり浮気されたことのある経験、など人によって様々な理由で今の不安な気持ちを起こさせています。 しかし、これらは潜在的で本人は気付いていないことも多くあります。 あなたがどうしてそんなに不安になってしまうのか、もし考えたことがないのなら、一度振り返ってみてください。 原因を知ることで自分自身への理解を高められ、今の関係性を客観的にみることができます。 客観的にみてみると、ぐるぐると同じ議論を頭の中で繰り返すことを止め、新しい角度から関係性を捉えることができ、不安を解消する方法にたどり着くことが大いにあります。 辛い過去があってまたそれを掘り返すのは勇気のいることですが、それらが原因で今のあなたをジャマしているのなら今後もジャマをし続けます。 あなたのペースで考える時間をつくってみてください。 ◎相手に正直に気持ちを打ち明ける。 嫌いになってほしくないから、良い雰囲気を壊したくないから、と相手の顔色をうかがってあなたの気持ちを抑えていませんか? それは相手があなたの気持ちを無視しているのではなく、あなた自身があなたを無視していることに気付きましょう。 深い関係をつくるということは、あなたの意見を無理に抑えて相手の機嫌をとることではありません。 あなたが気持ち良くあなたの思うことを相手に伝えることができ、相手もそれをわかろうとすること、そしてその逆も然りです(相手の正直な思いを心で聞くこと)。 だから、ああだこうだと考え過ぎず、正直に話しましょう。 その結果、嫌な思いをするかもしれません。 でも本当に相手を思いやっているのなら、時間をかけてでもちゃんとした会話ができるはずです。 もしそうでないのなら、その時はその関係性をどうするべきか考える時です。 素直な気持ちを伝えて嫌な圧力をかけてきたりあなたの心を踏みにじるようなことをしてくるような相手とこの先ずっと一緒にいる意味は何ですか? また、深い関係になっていくことに不安を感じているのなら、それを相手に伝えましょう。 相手の気持ちを決めつけたり、私たちは合わないとひとりで答えを出して、話し合いもろくにせずに関係をやめるのは相手の気持ちをも無視していませんか? 今のパートナーと別れたとしても、また違う関係が始まれば同じところで行き詰る可能性が高いです。 あなたの声はあなたが外に出してあげましょう。 (※話をして身体的暴力の可能性がある場合は家族や友人、もしくは公的機関など安全なところへ避難しましょう。あなたが頑張って話をする必要はありません。) ◎コミュニケーション能力を高める。 自分の気持ちを言いたくても相手にうまく伝えられるか自信がない、結局相手に言いくるめられるのがオチ、というような不安もあると思います。 まして今まで常に気持ちを押し殺してきた相手に初めて本音を言うというのは相当緊張することです。 その対処法のひとつとして、コミュニケーション能力を向上させましょう。 コミュニケーション能力のひとつにアサーティブネスというものがあります。 これは日本語で“自己主張”という意味ですが、相手の意見も尊重しつつ自分の意見もちゃんと伝えるコミュニケーションのことをいいます。 アサーティブになるにはポイントがいくつかあり、それらは「コミュニケーション能力を高める方法。パート3。~アサーティブネスって何? ~」に詳しく書いているので参考にしてください。 そのポイントの中のひとつである「私は~だと思う。」という“I” statement (アイ・ステートメント)を使うことは、相手に流されてしまいそうな状況に特に大切なものです。 「私は~」と口頭に置くことで、あなたは違うかもしれませんが私はこう思います、と相手とあなたを区別でき、相手を尊重したままあなたの意見を言うことができます。 もちろん、その考えがぶれていては相手に言い負かされてしまうので、あなたがどのような気持ちを相手に伝えたいのか、しっかりと考え、揺らぐことのないようにしましょう。 そして、事前に何度も練習しましょう。 いきなり本番では緊張で言いたいことが言えない可能性があります。 ひとりでもいいし気の知れた友人に付き合ってもらってもいい。 何でも練習した方が本番は上手くいく可能性は高くなります。 ◎ひとりでいる時間をつくってみる。 誰かと長く一緒にいるとひとりでいる機会も少なくなり、次第にひとりでいる自信がなくなり、そうなることが恐くなることがあります。 もしくは、ひとりでいることが寂しいから誰かと一緒にいる人もいるでしょう。 どちらの場合でも、相手がいないと困ってしまいます。Continue reading “親しい関係に対する不安と上手く付き合う方法”

ネガティブな人にうまく対処する6つの方法。

ネガティブな言葉や態度は私たちをものすごく疲れさせます。 それが自分自身から発せられるものでも他人から受けるものでも関係ありません。 どちらの場合も私たちの心はおも~く辛くなってしまいます。 今回はネガティブな言葉を周りの人から浴びせられる場合の話をしたいと思います。 「今日も体調が優れないな、いつまでこんな辛い気持ちが続くんだろう。」と疲れをよく口にする人。 「あの人はお金持ちだからいいよね、人生不公平だよね。」と文句ばかり言う人。 「その仕事はあなたに向いてないよ、辞めた方がいいよ。」と人にこうするべきだと指示する人。 「そんなことして大丈夫?もし失敗したらどうするの?取り返しつかないよ。」と頼んでもいないのにいつも心配してくる人。 時に弱気になりネガティブなことを言ってしまうのは誰にでもあることで、常にポジティブでいるのもまた難しいことです。 でも毎日のようにマイナスな言葉ばかりを聞かされていると、こちらは参ってしまいます。 ネガティブなエネルギーはとても強く、風邪と同じように人に感染していきます。 いつもネガティブなことばかりを言う人たちと関わることが多ければ多いほど、たくさんのエネルギーと時間が奪われ、あなたを同じようにネガティブな気持ちにしてしまいます。 そして、いったんネガティブな考え方のクセになれてしまうと、それらをポジティブな考え方に変えることは容易ではありません。 ネガティブな考えや言動は精神面に大きく影響し、うつ病や不安症、その他の精神病に発展する可能性も大いにあります。 では、どうすれば人からのマイナスな言葉の影響を抑えることができるのでしょうか。 ◎ 相手と議論しない。 ネガティブなことばかり話している人の意見に対してどうしても納得できないこと、多々あります。 そんな時、ついついあなたの意見を主張して相手の意見を正そう(ポジティブなものに変えよう)としてしまいませんか? ネガティブな人たちはとても強い考え方をもっており、あなたがどんな素晴らしい意見で対抗しようとしても、どれだけ相手の為だと思っても、自分の考えをサポートする理由(言い訳)をどんどん出してきます。 あなたの意見が伝わらないのは悲しいですが、彼らがあなたの言ったことで気持ちを変える可能性は低いのです。 だから余計なエネルギーは使わない。 もし返答しなければならない、もしくはどうしても伝えたい事があるのなら、客観的な目線で、感情的にならないように一呼吸おいてからにしましょう。 ◎ 心で受け止めない。 ネガティブな話が始まったら、あなたの心のスイッチをオフにしましょう。 あなたに悪影響のある言葉をわざわざ心をつかって受け止める必要ないのです。 つまりは無視ですね。 マイナスな言葉はばい菌です。 ネガティブな攻撃が始まったら、心にマスクをしてばい菌を侵入させないようにしている絵を想像することに集中してみてください。 そして、相手の言葉には、「そうだね。」「わかった。」など相手の言っている事に対して、聞いてますよ、という態度をみせるようにしてみてください。 これは理解し承認したという意味ではなく、ただ聞いているという意思表示なだけです。 家族や親友など、相手との関係性が近いほど聞き流すことは容易ではありません。 どうしても感情的になってしまうことも多いです。 でも全ての攻撃をまともに受けていたらあなたが滅びてしまいます。 あなたを守るために、うまくかわしながら相手と心の距離をとることは大切です。 ◎ 正直に気持ちを話す。 ネガティブなことばかりを言う人たちはその行為に慣れ過ぎて、相手が嫌な気分になっていることに気付いていない時も多々あります。 彼らが何をあなたに言ったのか指摘し、あなたの気持ちを話してみましょう。 例えば、「私の結婚が決まった時、私はたぶんすぐ別れるよ、結婚なんてしない方がいいよ、ってあなたは言ったよね。そう言われてすごく悲しかったよ。」 と、何を言われたのかをそのまま相手に伝え、あなたの気持ちも話します。 この時も、感情的にならないように注意しましょう。 そうすると、私の言葉はそういう風に伝わっているのか、そしてそれが相手を嫌な気分にさせたのか、と気付きそこから何か変わるかもしれません。 何も変わらないかもしれません。 でも、あなたの気持ちに対して相手がどう反応するかでその人との付き合い方も考える機会になります。 そして、あなたの気持ちを抑え込んでストレスになることはないでしょう。 ◎ ネガティブに言っていることはその人自身に対する気持ちだと頭に入れておく。 例えば、信頼できる友人がいるあなたに対して「人に対してそんなに心許さない方がいいよ、裏切られた時に後悔するよ。」と言ってきたとします。 一見相手を心配してアドバイスしているようですが、それは、その本人が信頼できる深い人間関係を築けていないからそう言うのです。 もしその人が良い人間関係をもっていたら、わざわざマイナスなことを言うよりも、いかに楽しく人と過ごせるかを話したり、あなたが良い人たちに囲まれていることを喜んでくれると思いませんか? ネガティブな言葉をあなたに向けられたら、それはその人が自分自身に言っているんだ、と考えてください。 そうすることで個人的に言葉を受けずに済み、感情的になって相手に言い返すことも少なくなるでしょう。 ◎ 距離を置く。 物理的に距離をとりましょう。 相手を一人にしてはかわいそうだから、と呼ばれればすぐ会いに行ったり、まだ一緒にいてと言われれば(もしくはそのような態度をとられれば)相手の気の済むまで一緒にいたり、優しいあなたは相手を中々振り切れないでいるかもしれません。 でも、あなたが一番大切に思うべき相手はあなた自身です。 あなたのその優しさをあなた自信に向けてあげてください。Continue reading “ネガティブな人にうまく対処する6つの方法。”