メンタルヘルスの問題を抱える人と話すときに避けた方がいい言葉とは?

誰かが精神的に辛い思いをしているとき、心配な気持ちや少しでも元気になってほしいという思いから、言葉をかけることありますよね。 そんなとき、どんな言葉をかけたらいいのか分からない人も多いと思います。 実際のところ、無理に話そうとせず、ただ傍で話を聞くだけでも相手の気持ちは楽になります。 ただ、何か言って楽にしてあげたいという気持ちもわかります。 そんな時は言葉を選びましょう。 良かれと思って言った言葉が、実は相手を傷つけたり、逆に負担になったりすることもあるからです。 私たちはそれぞれ、価値観や生きてきた環境などが違います。 それらによってつくられる物事の受け止め方も人それぞれ違い、どう解釈するかがその人の精神面に影響します。 なので、話をするなら自分の目線のみで話をするのは控えましょう。 詳しくは、精神的に辛い思いをしている相手の話を聞く姿勢として「メンタルヘルスの問題を抱える人をサポートするには?」を参考にしてください。 相手を元気づけようと咄嗟に出る言葉や相手のことを考えて選んだ言葉ですら、相手を余計に苦しめてしまう言葉があります。 そうならない為に避けた方が良い言葉を見ていきたいと思います。 直接的でも間接的でも相手が悪いように話してしまう。 例えば、「それって自分勝手な考え方だと思うよ」「人の気持ちも考えてみて」「そんな顔してたら周りも暗くなるよ」など。 精神的に辛い時、思うように行動できずに生活に支障がでることは多々あります。 ふと考え事をするだけでもその時やっていることに集中できないように、辛い状況が続いていると周りのことを気にかけることは非常に難しいです。 自分の気持ちですら混乱している中で、相手の気持ちを考えて行動することはできないと言っても過言ではありません。 そして、誰かに迷惑をかけているのでは、こんな自分ではだめだ、という思いは本人が一番強く持っています。 その為、注意するような言葉を相手にかけても逆効果になってしまうだけです。 「あなたならきっと大丈夫」「時間が解決してくれるよ」「頑張れ」 これらの言葉には根拠がありません。 その場しのぎの励ましは相手にとって何の力にもならず、状況は変わりません。 それよりも、「辛いよね」「今まで頑張ってきたんだね」など、相手の気持ちをあなたの口で伝えてみて下さい。 相手はわかってくれる人がいると感じ、安心するはずです。 もちろん口先だけではなく、相手の話を聞いた上であなたがそう感じたことを相手に伝えてください。 あなたが過去に困難を乗り越えた方法を相手も同じようにしたら良くなるのでは、と善意でアドバイスをすることありませんか。 例えば、「ポジティブに考えようよ」「そういうときは~するべきだよ」など。 頭ではわかっていてもそれができないから苦しいのです。 それは相手にとって、前を向こうと頑張っているのに努力しろよと言われているようなものです。 人それぞれに合った方法があり、あなたが乗り越えた方法が必ずしも効果的だとは言えません。 もしあなたがどうしても伝えたいのなら、「~するべきだ」と断定するのではなく、こういう方法もあるよ、と相手の選択肢のひとつとして話すことで、意見の押しつけになるのを防げます。 心の痛みは誰かと比べることはできません。 「みんな同じように悩んでるけど頑張ってるよ」「○○に比べたらあなたはマシだよ」「そのくらいのことで落ち込まなくていいよ、私なんて~」と言われたら、自分の悩みなんて大したことないのかな、とその一瞬は思うかもしれません。 ただ、そう言われて問題を解決しようというやる気がでるわけではないし、「こんなことで悩んでる自分はなんて情けないんだ」とさらに自分を追い詰めてしまうことにもなり得ます。 誰かにとって些細に見える悩みでも、違う誰かにとっては重大で日々の生活に支障がでてしまうほどの悩みもあります。 相手の悩みを誰かのそれと比べて軽視するような言葉は避けましょう。 悩んでる誰かをみて、元気になってほしいという気持ちから言葉をかけようと思うあなたはとても優しいと思います。 ただ、言葉の種類によっては相手を逆に追い詰めることもあります。 自分の目線で相手の気持ちを決めつけたりアドバイスしたりせず、相手の立場からその気持ちを聞くようにしましょう。

Words That You Better Avoid When Talking To a Person With a Mental Health Issue

When someone feels emotionally distressed, we may say a few words out of concern or a wish to help him or her feel better. I think there are probably quite a few people who do not know what words are appropriate to say to someone in such a situation. In fact, simply listening to themContinue reading “Words That You Better Avoid When Talking To a Person With a Mental Health Issue”

精神的な問題を抱える人に対するスティグマとは?

「スティグマ」という言葉を聞いたことありますか? 大半の人たちの特徴や健康状態、環境と異なっている、という理由でその人たちに対してマイナスのイメージをもち、否定的な態度をとることを「スティグマ」といいます。 つまり、ある事に対して偏見をもち差別をすることです。 精神疾患や精神的な悩みに対する「スティグマ」もあります。 例えば、「精神科医に通っているからあの人は頭がおかしい」「精神的に病んでいるから危険だ」「病んでいるのは心が弱いせいだ」というような考えをもち相手を判断します。 そういう認識のせいで、その人を白い目で見たり、仲間から外したり、と否定的な態度をとってしまいます。 そのような「スティグマ」があることで、精神的な問題を抱える当人たちが自分自身に対してネガティブな考えをもってしまうことも珍しくありません。 「いつも気持ちが沈んでいるのは、私の心が弱いからだ、もっと強くならないといけない」「お医者さんに助けを求めるのは恥ずかしい、誰かに見られたらどんな噂をたてられるかわからない」などという気持ちから、助けを求めるのを躊躇したり、自分を責めたりします。 その結果、対処が遅れて症状が悪化したり、人との交流を避け孤独になってしまうことにもつながります。 このように「スティグマ」は、精神的に問題を解決する妨害となるものです。 ではどうして、「スティグマ」が起こってしまうのでしょうか。 それは、精神的な問題への知識と理解が足りないこと、またそれを知ろうとしないこと、そのせいで間違った考え方をもってしまっていることが原因です。 先程も書きましたが、精神的に問題を抱えている人たちは「危険」「頭がおかしい」「心が弱い」「忍耐が足りない」というような考え方もあります。 また、昔からの言い伝えや文化で、「悪魔に憑りつかれた」「呪われた」などの超自然的な存在を理由づけるところもあります。 しかし、それらは科学的な根拠もないし、精神的に悩みを抱えている人たちは危険でも頭がおかしくなったわけでもありません。 誰でもストレスは感じますよね。 そのストレスが強かったり長く続いたりすると、心が辛くなってしまう、つまり精神的な問題に発展するのです。 だから、特別に変なことではありません。 ただ、とても辛くて普段の生活に支障が出るため、そうでない周りの人たちと比べると本人ですら自分を「変な人」と特別に思ってしまうのです。 「スティグマ」をなくすために私たちができることは何でしょう。 それは、精神的な問題に対して正しい知識をもち、理解を深めることです。 誰かが言っていた、SNSで見た、だけで物事を判断することはやめましょう。 そこにはちゃんとした根拠はありません。 専門家の意見やちゃんとした情報源から知識を得ましょう。 もしあなたの親しい人が精神的に辛い思いをしているのなら、話を聞いて下さい。 実際に経験している人の気持ちを知ることで、その状況や気持ちを深く理解することができるでしょう。 話を聞いてもらうことで、相手も少しは気持ちが楽になるはずです。 もしあなた自身の心が疲れているなら、あなた自身でもその問題は一体何なのかを調べ、どこからくるのか、などを考えましょう。 そして、仕事を休む、嫌な人と距離を置く、好きなことをする、体を動かす、などなど、その症状に応じて、やるべきことをやりましょう。 自分でどうすることもできなければ、専門家に相談しましょう。 誰かに知られたら恥ずかしい、変に思われたくない、と避けたくなるかもしれませんが、あなたを変だと言って不快にする人たちは、人の気持ちを考えず、薄っぺらい情報に翻弄されている知識のない人たちです。 そして結局そういう人たちはあなたに何もしてくれないどころか、さらにストレスを与えあなたの気持ちは辛くなるばかりです。 じゃあ、行動を起こしてあなたの心が良くなる方がいいと思いませんか? まずあなたが何に苦しんでいるのかを理解し、自分自身を否定的にみるのをやめましょう。 それが周りの誰かの場合であれば、その状況やその人の気持ちを正しい情報で理解しようとしましょう。 だからといって受け入れなくてもいいのです。 あなたが相手の意見に賛同しなくても構いません。 だって人間みんな違う意見をもって当たり前で、全てに賛同することはできません。 ただ、わかろうとすることで、こういう考え方もあるんだなと、相手がおかしいと決めつけたりネガティブな態度をとったりすることを抑えることができます。 精神的に辛い経験は誰にでもあります。 間違った見方や攻撃するような態度でその状況を悪化させるのではなく、理解を深めてちゃんとした知識に基づいて行動して、誰かや自分自身の気持ちをケアしましょう。

What Is the Stigma Against People with Mental Health Issues?

Have you ever heard of the term “stigma”? Stigma is a negative view and attitude toward someone for being different from the majority of people in terms of their characteristics, health status, or environment. In other words, it is a prejudice and discrimination against certain things. There is also “stigma” toward mental illness and emotionalContinue reading “What Is the Stigma Against People with Mental Health Issues?”

人のあら探しばかりしてしまうのはなぜ?

人と接している時、相手の嫌なところばかりが見えてくることありませんか? この人はこういうところが良くない、私だったらこうするのにな、と心の中で思う。 また、そのことを相手に直接言ったり周りの人たちに話したり。 考え方や物事の取り組み方は人それぞれで、自分のやり方と違っていればそういう風に思うことは自然なことです。 ただし、色々な場面で日常的に誰かの行動を批判的に捉えてしまっていたら、それは人のあら探しであって、良い人間関係をつくる妨げになる行為です。 誰かに自分のダメなところばかりを指摘されて良い気分になる人は中々いないと思います。 そして、そういう相手と仲良くなろうとか、その人の言っていることをちゃんと聞こう、とか思うことも中々ないでしょう。 その結果、良い人間関係も深い関係も築くことは難しくなり、孤立してしまうことにもなります。 あら探し、つまり人の行動や考え方を常に批判的に見てしまうその理由とは一体何なのでしょうか。 それは精神的な問題からきているのかもしれません。 ◎完璧主義 何でも100パーセント完璧に物事をこなしたい。 完璧主義は物事をきっちりすることなのだから、良いのでは?とも思われがちですが、実は精神衛生上あまり良いものとは言えないのです。 完璧主義の人は、理想を達成させるために自分に厳しくありますが、その分他人にも厳しい。 自分の思い通りの結果になるように相手にも行動してほしい為、それと違ったら指摘したり激しく非難したりすることもあります。 そしてまず、全てを完璧にすることは難しく、どのように物事を達成したら完璧、という基準は人それぞれ違います。 自分だけの理想基準を強くもっていることで、それに沿わない誰かのやり方や考え方が自分のそれを妨害しているように感じ、否定的にみてしまうのです。 完璧主義が精神的にどうして良くないのかについて、「全てを完璧にこなしたいあなたへ」に詳しく書いているので参考にしてください。 ◎劣等感 人と比べて自分の方が劣っているという思いが強い人は、あら探しをする傾向にあります。 私たちはみんな劣等感を感じることが苦手だからです。 誰かの間違いや良くないところを指摘してそこに注目を集めさせることで、自分の自信のないところや嫌いな部分を隠そうとするのです。 ちなみに、劣等感を強く感じている人は、自分と誰かを比べてばかりの人だと私は思います。 なぜなら、自分と比べる時に常に自分の理想を叶えている誰かに注目してしまうからです。 しかもその人の努力や失敗などを見ずに表面的なキラキラした部分だけを見て。 それではいつまでも劣等感が消えることはありません。 誰かと比べるのではなく、過去と現在の自分自身を比べることでいかに自分が成長したのかを振り返ることの方が大切です。 ◎自己肯定感が低い 劣等感が強いのと同じように自分に対する評価が低いと、自分の嫌な部分ばかりが気になります。 その心の状態が続くと、自分を常に否定することになり、結構なストレスがかかります。 そこで、周りの誰かの失敗や良くないところを見つけ、自分に対する嫌な気持ちを少しでも軽くしようとするのです。 誰かの評価を下げて自分の存在価値を維持しようとしても、自分への見方が変わらない限り自己肯定感は低いままです。 自分を守るためにあら探しをしていることに気付いたら、一度止まってあなた自身に対する考え方を見直してみてください。 ◎マイナス思考 マイナス思考のクセがあると、物事をまず悪く捉えてしまいます。 どれだけ良いことがあってもそれを過小評価し認めようとしません。 そして、自分にとってマイナスのことを探し出すことが得意です。 それは自分の中だけでとどまらず、周りの人たちにも同じようなことをしてしまいます。 マイナスのことばかりに気をとられ、意識的か無意識的か、無理やり悪いところを作り出すこともあります。 マイナス思考は私たちの心にストレスを与え、うつや不安症に発展することも珍しくなく、改善するべき思考です。 考え方はクセであり、気付かないうちにその思考に行動が左右されています。 もしあなたが人のマイナスな部分ばかりに気をとられてしまうなら、そのクセがあるのかもしれません。 「マイナス思考を変える4つのステップ。を参考にして、その思考と向き合ってみて下さい。 ◎共感力が低い 「共感する」ということは相手の目線で物事を見ることができる、ということです。 自分の考え方や価値観のみで物事を判断していると、他の人たちの行動がそれらと違っていたら、どうしてそんな考え方になるんだと批判的になります。 人によって色々な価値観があり、違った考え方を持っています。 自分のそれと違った時、批判的になるのではなく、いったん相手の目線を想像してみてください。 共感力を高めることでコミュニケーションがスムーズになり、考え方の違いで毎回イライラするというようなストレスを減らすこともできます。 あら探しばかりしていると、周りから孤立し、あなた自身が疲れてしまいます。 誰かの間違いや失敗、良くない部分が常に気になったり指摘したくなるのなら、どうしてそうなるのか、人との関わり方の傾向や物事に対する考え方を振り返ってみて下さい。 実はそこに意外な理由があるのかもしれません。

Why Do I Always Find Someone Doing Wrong?

When you are interacting with people, do you ever find yourself seeing only negative things about the other person? In your mind, you think, “This person is not good at this,” “If it were me, I would do it this way,” etc. You may tell this to the person directly or talk about it toContinue reading “Why Do I Always Find Someone Doing Wrong?”

気持ちを外に出すことは大切?

人に迷惑をかけてはいけない、周りの意見を尊重しないといけない、こんなことを言ったって仕方がない、などの理由で感情を抑え、自分の中に抱え込むことありませんか? ある程度の感情は自分の中で処理できるかもしれません。 でも、あまりに自分を抑え込んでしまうと、それがストレスになり精神的に崩れる原因になり得ます。 幼い子どもがどのように感情を表現するか想像してみてください。 子どもは言葉の意味や使い方が大人に比べて圧倒的に少ないのでうまく表現できません。 そのため、思い通りにいかないことがあると、泣いたり叫んだり物に当たったりします。 これは実は大人にも当てはまることがあります。 上手く自分の気持ちを言葉で表現できなかったり、押し殺したりしていると、それがイライラになります。 そして、そのイライラが蓄積された結果、自分や人を傷つけたり、物を壊したり、行き場のない感情を何かにぶつけようとします。 しかも、子どものそれとは違い、大人の場合、その行動は複雑で被害も大きくなります。 だから、気持ちを外に出すことは大切なのです。 上手く気持ちを表現することは、次のような精神的にプラスの効果をもたらしてくれます。 ・自分を客観視することができる。 自分の気持ちを声で発して耳で聞くことで、改めて自分がどう感じているのかを知ることができます。 私はこう思っているんだ、と改めて知ることは自分を客観視することにつながります。 客観視することは一歩引いて自分を見ることで、自分の価値観や求めているものなどを新しく知る、もしくはより深く理解することができます。 その結果、冷静に状況を観察し、感情に左右されない判断や解決法を考えることができるようになります。 ・心の知能指数、「EQ」を高められる。 EQ (Emotional Quotient)とは自分自身の感情をうまく処理でき、周りの人たちの気持ちも汲み取り、自分や周りの行動の意図をそれぞれの気持ちから理解できる能力のことをいいます。 EQが高いとストレスに対して強くなったり、良い人間関係をつくれたりする傾向があります。 EQを高めるためには自分の気持ちを理解することは必須です。 どのような状況でどのような気持ちになり、どうしてそのような気持ちになるのか。 それらを頭でわかろうとするだけでなく、言葉にして表現できるかが、本当に理解しているかの証明になります。 自分自身の感情を知って心の知能指数を高めましょう。 ・人間関係を深められる。 正直に自分の気持ちを誰かに話すことで、自分に心を許しているんだ、自分を信頼して気持ちを打ち明けてくれているんだ、と相手は感じ、あなたへの信頼感を築くきっかけにもなります。 そして、あなたが正直に話すことで、相手も正直な気持ちを話しやすくなります。 お互いが自分の気持ちをオープンに話せることは深い関係を築く上で必要で大切なことです。 ・気持ちが楽になる。 気持ちを外に出すことで、とにかく気持ちが軽くなります。 モヤモヤ考え込んでいるときの体の緊張感がスッとなくなります。 深刻に話さなくても、会話の中で軽く伝えるように誰かに話すだけでも効果があります。 こういった良い点があるにも関わらず、気持ちを閉まっておく判断をさせるのはなぜでしょう。 それは、マイナスな感情を外に出すということは弱さをみせること、外に出すことで余計に辛くなったり状況が悪化するのでは、などの思い込みがあるからです。 しかし、先ほども書いたように、気持ちを抑え込もうとすると、暴飲暴食、無防備な性行為、飲酒や薬物の乱用など、短期的な解決法に走りがちになり、後でより苦しい思いをする結果になります。 辛い気持ちを口にしたところで状況は悪くならないし、気持ちは軽くなります。 不快な気持ちを外に吐き出すことは弱さをみせることかもしれません。 でもそれは誰もが経験する感情であり、人間らしさだと思います。 いつもしっかりしていて仕事もテキパキできる人が、ふと辛い気持ちを口に出した時、あ、この人も人間なんだな、とホッとすることありませんか? 弱さを見せずに壊れてしまうより、弱さを見せてそこから元気になった方が断然良いと私は思います。 でも、普段気持ちをあまり出さない人にとって、そうすることは難しいものです。 どうすれば気持ちを言葉にしていけるのでしょうか。 ◎ 感情に名前をつける。 気持ちを自分の中だけで抑え込んでいるとき、色々な理由があるかもしれませんが、実は自分はどんな気持ちなのかわかっていないのかもしれません。 なんかモヤモヤするな、と思いながらそのまま過ごすことって意外と多かったりします。 そんなときは、あなたはどういう気持ちになっているのかを探ってみてください。 例えば、友人がいつもと違う態度で不快な気分になったら、いつもは楽しく話している友人に冷たい態度をとられた、私はそれに傷ついて悲しい、というように。 ただ、感情を説明しようとすると、ぴったり当てはまる気持ちを見つけるのが意外と難しかったりします。 その場合は、以下の気持ちを表す言葉を参考にしてあなたに合う気持ちを探してみてください。 不安 嬉しい 悲しい 恥ずかしいContinue reading “気持ちを外に出すことは大切?”

Is It Important to Express Emotions?

Do you ever suppress your emotions and keep them to yourself because you don’t want to bother others, you have to respect the opinions of those around you, or there is no point in saying what you are feeling? You may be able to handle a certain extent of emotions within yourself. But if youContinue reading “Is It Important to Express Emotions?”

その痛みはストレスが原因かも? 

私たちは体の調子がいつもと違うと、どこか悪いのかなと病院で診てもらうことがあります。 その際、何らかの原因があって薬を処方されたり、さらに検査をしたりと、診察により対処法がとられます。 原因がわかる時はそれに対処する方法をとれる、つまり体調不良を治すことができるのですが、原因がわからないことがあります。 (それぞれの体調の問題によって治すことが難しいものもあります。) その中に、痛みという不調があります。 どれだけ検査をしても、何人かのお医者さんたちに診てもらっても、異常はないと言われその痛みを和らげることができない。 その場合、痛みの原因は精神的ストレスからきている可能性が高いです。 その痛みを感じる人があなたの家族やあなたの友人であるとき、体に異常がないと言われてるんだから大丈夫だろう、と鈍感になってしまうかもしれません。 そして、「頑張れ。大丈夫。」など励ましのつもりで言葉をかけてしまうこともあるでしょう。 しかし、ストレスが原因の痛みを感じている本人にとっては、そういった言葉が逆にプレッシャーになりさらにストレスを感じ、痛みが悪化することにもなり得ます。 なので、痛みの原因が精神的ストレスであることがあり得るということを覚えておきましょう。 アメリカ心理学会によると、慢性的な精神的ストレスは、筋骨格系、呼吸器系、心血管系、分泌系、消化器系、神経系、生殖器系に影響するそうです。 体のほとんどの場所ですね。 ストレスの脅威は大きいと改めて感じます。 ストレスによる影響で痛みを感じる部位はその中でも筋骨格系、心血管系、消化器系、神経系が特に痛みと関わりがあります。 それぞれの部位に与える影響は、アメリカ心理学会の記述を基にできるだけわかりやすく書きたいと思いますので、次回のブログで参考にしてください。 今回は、体に痛みを感じた時、その原因が何なのかを特定するためにどうすればいいのかを書きたいと思います。 ◎ 痛みを感じる状況を観察する。 あなたはどのような時に痛みを感じますか? その状況、時間や場所などにパターンはありますか? 例えば、毎朝家を出る時に胃が痛くなる、過去の失敗を思い出すと頭痛がする、特定の人と話すたびに胸が締め付けられる感じがする、家では大丈夫なのに学校や職場だと首や肩の痛みを強く感じる、など、ストレスが原因で痛みを感じる状況には共通点があることが多いです。 もし特定のパターンがあれば、その状況であなたが感じるストレスが強く、対処しなければいけないというサインです。 知らないふりをして、無理をしていつも通り過ごしていては、いつか心身ともに疲れ果ててしまいます。 体が不調だと感じたら、ちゃんと状況を観察してその痛みの原因を探りましょう。 そして、そのストレス要因をどのように対処すればいいのか考えましょう。 ◎ 痛みを感じ始めた時期に何があったか振り返る。 あなたが痛みを感じ始めた時期はいつ頃からですか? その時期に大きくストレスを感じるような出来事はありませんでしたか? 日々の小さなストレスが積み重なりそれが体調不良、痛みにつながることがあります。 その一方で、たったの1度でも強くストレスを感じる経験は、辛い気持ちを長く抱え続ける原因になり、それが痛みに発展することも珍しくありません。 例えば、大切な人との死別、両親の離婚、強姦、虐待、恋人からの暴力、信頼していた人からの裏切り、などの経験があります。 何がきっかけで痛みを感じるようになったのかを知ることは、その痛みの原因が精神的なものであるとわかることでもあります。 そして、その原因を自分自身で理解することで、対処法を考えることにつながっていくのです。 ◎ 専門家に相談する。 お医者さんに異常がない(=治療法はない)と言われても、痛みがまだ続くなら、心療内科や精神科、カウンセラーなどの精神的な専門家に相談してみましょう。 カウンセリングは、あなたの気持ちや状況などを話す場であり、思っていることを外に出すことで頭の整理ができ、あなたの抱えている問題やその原因を探ることができます。 そして、カウンセラーと一緒にその問題に取り組み、対処法を考えていけるので一人で混乱している状況から抜け出しやすくなります。 ケガや体内の異常があれば目で見ることができますが、ストレスは見ることができません。 体に異常がないから大丈夫だと軽視せず、痛みを感じるのなら精神面も考慮してみてください。

人に助けを求める方法。

精神的に辛いとき、ひとりでその悩みを抱え込んでいませんか。 誰かに助けを求めることは、その問題を解決する効果的な方法のひとつです。 でも人に助けてもらうなんて、と躊躇してしまう人も多いと思います。 なぜ人に助けてもらうことにストップをかけてしまうのでしょうか。 ◎周囲と自分自身の偏見。 精神的な問題に対する偏見はオールドファッションですが、やはり今でもあります。 精神的な悩みを話すことで周囲の人たちに、あの人は問題がある、と見られてしまうことを恐れて、助けを求めるのを躊躇してしまいます。 人にどう思われるか気になるのはとても自然なことです。 でももしそのことで誰にも相談できずにいるのなら、あなた自身も偏見をもっているのではないでしょうか。 悩みをもつことはおかしいことでも特別なことでもありません。 どんな人でも何かしらの悩みはもってるし、今もっていなくても悩んだ経験は必ずあります。 ケガをしたら消毒して手当てをする。 熱が出たら病院に行ってお医者さんに診てもらう。 同じように、心が傷ついたら、疲れてしまったら、誰かに話をして癒す方法を見つける。 これって変ですか? ◎自己解決できると思っている。 こんなことぐらいで人に相談するなんて迷惑だ、自分でなんとかしよう。 特に責任感の強い人、頑張ってしまう人、人に対する気遣いができすぎてしまう人などは自分の悩みを聞いてもらうことを避ける傾向にあると思います。 そして自分でどうにか解決しよう、と何とかしようとします。 でも悩んでいる間は頭が混乱している時でもあります。 そんなときは判断力が鈍ったり、どうにかしようと考えているうちに他の問題が出てきたりしてさらに混乱し、問題が悪化することもあります。 もちろん、本当に自分で解決できそうな問題ならいいのですが、なんかコントロールできてないな、ちょっと誰かに相談したいけど迷惑かけたくないなという気持ちが出てきているのなら、躊躇せずに誰かを頼ってみてもいいと思います。 ◎プライドが高い。 誰かに悩みを打ち明けるということは自分の弱さをみせるということ。 プライドが高い人たち、つまり自分の能力や生き方に強い誇りをもっている人たちは、他の人たちに自分の弱さをみせたがりません。 自分は人より優れていると思っている彼らにとって、人に弱さをみせることは劣等感を感じることになるからです。 そのため、悩みがあったとしても中々人には相談できません。 悩みをもつことは誰にでもあり、悩みがあるからと言って人より劣っていると考えることは間違っています。 逆に、弱さを人に見せることは相手を安心させ、関係性を良くするためのひとつの要素でもあります。 強く見えてそうな人でも自信がありそうな人でも、みんな同じように悩むんだと感じることができ親近感がわくからです。 自分に誇りを持つことは大切ですが、プライドが高すぎると悩みを解決する弊害になります。 人に弱いところをみせていいんです。 少し恥ずかしくても悩みが減る方が良いと思いませんか? ◎誰にもわかってもらえないと思っている。 誰かに相談したところで問題が解決するとは限らない、理解されずにただ嫌な思いをするだけだ、という考えもまた助けを求めるのを躊躇させることもあるでしょう。 まず前提として、誰かのことを完全に「理解する」ことは残念ながらできません。 人の気持ちを全く同じように感じることは私たちにはできないのです。 誰かに話をする、ということは聞いてもらっていると感じること、そしてモヤモヤした気持ちを外に出すことであなたの頭の中を整理することが本質的な目的だと私は思います。 相手にわかってもらう為ではありません。 もちろん、あなたの気持ちわかるよ、と言ってもらえたらそれは嬉しいことです。 ただし、それが目的になってしまうと相手に無意識にプレッシャーをかけてしまったり、相手があなたと違う目線での正直な気持ちや意見を言った時に、「誰にも私の気持ちなんてわからないんだ。」と殻に閉じこもってしまうことにもなります。 人と話をする上で大切なことは、相手がいかにわかろうとしてくれているか、親身になって話を聞いてくれているかどうかであって、全てを理解してもらうことではありません。 そのことを踏まえて話をすれば感情的にならずならずに話ができ、相手の何気ない一言でも救われることもあります。 ◎言わなくても察してくれると思っている。 浮かない顔をしていたら誰かが気付いて向こうから話しかけてくれるはずだ、気持ちを察して行動してくれるはずだ、と思う人もいるかもしれません。 自分から言う勇気もないし、なんとなく察してくれればいい、とか思ったり。 はっきり言います。 言わなければわかりません。 深い関係の仲でもやはり気持ちは伝えなければ全てはわかりません。 過去に非言語コミュニケーションの重要性について書きましたが、それは相手があなたに集中して観察していないと読み取ることは難しいこともあります。 多少察してはくれるかもしれませんが、察する方としては言葉で伝えてくれた方が変なプレッシャーを感じずに済むのでありがたいでしょう。 辛くて誰かに気付いてほしいと少しでも思うなら素直にあなたの気持ちを話してみましょう。 こんなことで助けを求めるべきだろうか、と悩むこともあると思います。 まず、あなたがその状態で苦しい、辛いと感じれば、どんなことでも誰かに話を聞いてもらうサインだと思います。 他にもあなたの心が訴えているサインあります。Continue reading “人に助けを求める方法。”