メンタルヘルスの問題を抱える人と話すときに避けた方がいい言葉とは?

誰かが精神的に辛い思いをしているとき、心配な気持ちや少しでも元気になってほしいという思いから、言葉をかけることありますよね。 そんなとき、どんな言葉をかけたらいいのか分からない人も多いと思います。 実際のところ、無理に話そうとせず、ただ傍で話を聞くだけでも相手の気持ちは楽になります。 ただ、何か言って楽にしてあげたいという気持ちもわかります。 そんな時は言葉を選びましょう。 良かれと思って言った言葉が、実は相手を傷つけたり、逆に負担になったりすることもあるからです。 私たちはそれぞれ、価値観や生きてきた環境などが違います。 それらによってつくられる物事の受け止め方も人それぞれ違い、どう解釈するかがその人の精神面に影響します。 なので、話をするなら自分の目線のみで話をするのは控えましょう。 詳しくは、精神的に辛い思いをしている相手の話を聞く姿勢として「メンタルヘルスの問題を抱える人をサポートするには?」を参考にしてください。 相手を元気づけようと咄嗟に出る言葉や相手のことを考えて選んだ言葉ですら、相手を余計に苦しめてしまう言葉があります。 そうならない為に避けた方が良い言葉を見ていきたいと思います。 直接的でも間接的でも相手が悪いように話してしまう。 例えば、「それって自分勝手な考え方だと思うよ」「人の気持ちも考えてみて」「そんな顔してたら周りも暗くなるよ」など。 精神的に辛い時、思うように行動できずに生活に支障がでることは多々あります。 ふと考え事をするだけでもその時やっていることに集中できないように、辛い状況が続いていると周りのことを気にかけることは非常に難しいです。 自分の気持ちですら混乱している中で、相手の気持ちを考えて行動することはできないと言っても過言ではありません。 そして、誰かに迷惑をかけているのでは、こんな自分ではだめだ、という思いは本人が一番強く持っています。 その為、注意するような言葉を相手にかけても逆効果になってしまうだけです。 「あなたならきっと大丈夫」「時間が解決してくれるよ」「頑張れ」 これらの言葉には根拠がありません。 その場しのぎの励ましは相手にとって何の力にもならず、状況は変わりません。 それよりも、「辛いよね」「今まで頑張ってきたんだね」など、相手の気持ちをあなたの口で伝えてみて下さい。 相手はわかってくれる人がいると感じ、安心するはずです。 もちろん口先だけではなく、相手の話を聞いた上であなたがそう感じたことを相手に伝えてください。 あなたが過去に困難を乗り越えた方法を相手も同じようにしたら良くなるのでは、と善意でアドバイスをすることありませんか。 例えば、「ポジティブに考えようよ」「そういうときは~するべきだよ」など。 頭ではわかっていてもそれができないから苦しいのです。 それは相手にとって、前を向こうと頑張っているのに努力しろよと言われているようなものです。 人それぞれに合った方法があり、あなたが乗り越えた方法が必ずしも効果的だとは言えません。 もしあなたがどうしても伝えたいのなら、「~するべきだ」と断定するのではなく、こういう方法もあるよ、と相手の選択肢のひとつとして話すことで、意見の押しつけになるのを防げます。 心の痛みは誰かと比べることはできません。 「みんな同じように悩んでるけど頑張ってるよ」「○○に比べたらあなたはマシだよ」「そのくらいのことで落ち込まなくていいよ、私なんて~」と言われたら、自分の悩みなんて大したことないのかな、とその一瞬は思うかもしれません。 ただ、そう言われて問題を解決しようというやる気がでるわけではないし、「こんなことで悩んでる自分はなんて情けないんだ」とさらに自分を追い詰めてしまうことにもなり得ます。 誰かにとって些細に見える悩みでも、違う誰かにとっては重大で日々の生活に支障がでてしまうほどの悩みもあります。 相手の悩みを誰かのそれと比べて軽視するような言葉は避けましょう。 悩んでる誰かをみて、元気になってほしいという気持ちから言葉をかけようと思うあなたはとても優しいと思います。 ただ、言葉の種類によっては相手を逆に追い詰めることもあります。 自分の目線で相手の気持ちを決めつけたりアドバイスしたりせず、相手の立場からその気持ちを聞くようにしましょう。

Words That You Better Avoid When Talking To a Person With a Mental Health Issue

When someone feels emotionally distressed, we may say a few words out of concern or a wish to help him or her feel better. I think there are probably quite a few people who do not know what words are appropriate to say to someone in such a situation. In fact, simply listening to themContinue reading “Words That You Better Avoid When Talking To a Person With a Mental Health Issue”

精神的な問題を抱える人に対するスティグマとは?

「スティグマ」という言葉を聞いたことありますか? 大半の人たちの特徴や健康状態、環境と異なっている、という理由でその人たちに対してマイナスのイメージをもち、否定的な態度をとることを「スティグマ」といいます。 つまり、ある事に対して偏見をもち差別をすることです。 精神疾患や精神的な悩みに対する「スティグマ」もあります。 例えば、「精神科医に通っているからあの人は頭がおかしい」「精神的に病んでいるから危険だ」「病んでいるのは心が弱いせいだ」というような考えをもち相手を判断します。 そういう認識のせいで、その人を白い目で見たり、仲間から外したり、と否定的な態度をとってしまいます。 そのような「スティグマ」があることで、精神的な問題を抱える当人たちが自分自身に対してネガティブな考えをもってしまうことも珍しくありません。 「いつも気持ちが沈んでいるのは、私の心が弱いからだ、もっと強くならないといけない」「お医者さんに助けを求めるのは恥ずかしい、誰かに見られたらどんな噂をたてられるかわからない」などという気持ちから、助けを求めるのを躊躇したり、自分を責めたりします。 その結果、対処が遅れて症状が悪化したり、人との交流を避け孤独になってしまうことにもつながります。 このように「スティグマ」は、精神的に問題を解決する妨害となるものです。 ではどうして、「スティグマ」が起こってしまうのでしょうか。 それは、精神的な問題への知識と理解が足りないこと、またそれを知ろうとしないこと、そのせいで間違った考え方をもってしまっていることが原因です。 先程も書きましたが、精神的に問題を抱えている人たちは「危険」「頭がおかしい」「心が弱い」「忍耐が足りない」というような考え方もあります。 また、昔からの言い伝えや文化で、「悪魔に憑りつかれた」「呪われた」などの超自然的な存在を理由づけるところもあります。 しかし、それらは科学的な根拠もないし、精神的に悩みを抱えている人たちは危険でも頭がおかしくなったわけでもありません。 誰でもストレスは感じますよね。 そのストレスが強かったり長く続いたりすると、心が辛くなってしまう、つまり精神的な問題に発展するのです。 だから、特別に変なことではありません。 ただ、とても辛くて普段の生活に支障が出るため、そうでない周りの人たちと比べると本人ですら自分を「変な人」と特別に思ってしまうのです。 「スティグマ」をなくすために私たちができることは何でしょう。 それは、精神的な問題に対して正しい知識をもち、理解を深めることです。 誰かが言っていた、SNSで見た、だけで物事を判断することはやめましょう。 そこにはちゃんとした根拠はありません。 専門家の意見やちゃんとした情報源から知識を得ましょう。 もしあなたの親しい人が精神的に辛い思いをしているのなら、話を聞いて下さい。 実際に経験している人の気持ちを知ることで、その状況や気持ちを深く理解することができるでしょう。 話を聞いてもらうことで、相手も少しは気持ちが楽になるはずです。 もしあなた自身の心が疲れているなら、あなた自身でもその問題は一体何なのかを調べ、どこからくるのか、などを考えましょう。 そして、仕事を休む、嫌な人と距離を置く、好きなことをする、体を動かす、などなど、その症状に応じて、やるべきことをやりましょう。 自分でどうすることもできなければ、専門家に相談しましょう。 誰かに知られたら恥ずかしい、変に思われたくない、と避けたくなるかもしれませんが、あなたを変だと言って不快にする人たちは、人の気持ちを考えず、薄っぺらい情報に翻弄されている知識のない人たちです。 そして結局そういう人たちはあなたに何もしてくれないどころか、さらにストレスを与えあなたの気持ちは辛くなるばかりです。 じゃあ、行動を起こしてあなたの心が良くなる方がいいと思いませんか? まずあなたが何に苦しんでいるのかを理解し、自分自身を否定的にみるのをやめましょう。 それが周りの誰かの場合であれば、その状況やその人の気持ちを正しい情報で理解しようとしましょう。 だからといって受け入れなくてもいいのです。 あなたが相手の意見に賛同しなくても構いません。 だって人間みんな違う意見をもって当たり前で、全てに賛同することはできません。 ただ、わかろうとすることで、こういう考え方もあるんだなと、相手がおかしいと決めつけたりネガティブな態度をとったりすることを抑えることができます。 精神的に辛い経験は誰にでもあります。 間違った見方や攻撃するような態度でその状況を悪化させるのではなく、理解を深めてちゃんとした知識に基づいて行動して、誰かや自分自身の気持ちをケアしましょう。

What Is the Stigma Against People with Mental Health Issues?

Have you ever heard of the term “stigma”? Stigma is a negative view and attitude toward someone for being different from the majority of people in terms of their characteristics, health status, or environment. In other words, it is a prejudice and discrimination against certain things. There is also “stigma” toward mental illness and emotionalContinue reading “What Is the Stigma Against People with Mental Health Issues?”

人のあら探しばかりしてしまうのはなぜ?

人と接している時、相手の嫌なところばかりが見えてくることありませんか? この人はこういうところが良くない、私だったらこうするのにな、と心の中で思う。 また、そのことを相手に直接言ったり周りの人たちに話したり。 考え方や物事の取り組み方は人それぞれで、自分のやり方と違っていればそういう風に思うことは自然なことです。 ただし、色々な場面で日常的に誰かの行動を批判的に捉えてしまっていたら、それは人のあら探しであって、良い人間関係をつくる妨げになる行為です。 誰かに自分のダメなところばかりを指摘されて良い気分になる人は中々いないと思います。 そして、そういう相手と仲良くなろうとか、その人の言っていることをちゃんと聞こう、とか思うことも中々ないでしょう。 その結果、良い人間関係も深い関係も築くことは難しくなり、孤立してしまうことにもなります。 あら探し、つまり人の行動や考え方を常に批判的に見てしまうその理由とは一体何なのでしょうか。 それは精神的な問題からきているのかもしれません。 ◎完璧主義 何でも100パーセント完璧に物事をこなしたい。 完璧主義は物事をきっちりすることなのだから、良いのでは?とも思われがちですが、実は精神衛生上あまり良いものとは言えないのです。 完璧主義の人は、理想を達成させるために自分に厳しくありますが、その分他人にも厳しい。 自分の思い通りの結果になるように相手にも行動してほしい為、それと違ったら指摘したり激しく非難したりすることもあります。 そしてまず、全てを完璧にすることは難しく、どのように物事を達成したら完璧、という基準は人それぞれ違います。 自分だけの理想基準を強くもっていることで、それに沿わない誰かのやり方や考え方が自分のそれを妨害しているように感じ、否定的にみてしまうのです。 完璧主義が精神的にどうして良くないのかについて、「全てを完璧にこなしたいあなたへ」に詳しく書いているので参考にしてください。 ◎劣等感 人と比べて自分の方が劣っているという思いが強い人は、あら探しをする傾向にあります。 私たちはみんな劣等感を感じることが苦手だからです。 誰かの間違いや良くないところを指摘してそこに注目を集めさせることで、自分の自信のないところや嫌いな部分を隠そうとするのです。 ちなみに、劣等感を強く感じている人は、自分と誰かを比べてばかりの人だと私は思います。 なぜなら、自分と比べる時に常に自分の理想を叶えている誰かに注目してしまうからです。 しかもその人の努力や失敗などを見ずに表面的なキラキラした部分だけを見て。 それではいつまでも劣等感が消えることはありません。 誰かと比べるのではなく、過去と現在の自分自身を比べることでいかに自分が成長したのかを振り返ることの方が大切です。 ◎自己肯定感が低い 劣等感が強いのと同じように自分に対する評価が低いと、自分の嫌な部分ばかりが気になります。 その心の状態が続くと、自分を常に否定することになり、結構なストレスがかかります。 そこで、周りの誰かの失敗や良くないところを見つけ、自分に対する嫌な気持ちを少しでも軽くしようとするのです。 誰かの評価を下げて自分の存在価値を維持しようとしても、自分への見方が変わらない限り自己肯定感は低いままです。 自分を守るためにあら探しをしていることに気付いたら、一度止まってあなた自身に対する考え方を見直してみてください。 ◎マイナス思考 マイナス思考のクセがあると、物事をまず悪く捉えてしまいます。 どれだけ良いことがあってもそれを過小評価し認めようとしません。 そして、自分にとってマイナスのことを探し出すことが得意です。 それは自分の中だけでとどまらず、周りの人たちにも同じようなことをしてしまいます。 マイナスのことばかりに気をとられ、意識的か無意識的か、無理やり悪いところを作り出すこともあります。 マイナス思考は私たちの心にストレスを与え、うつや不安症に発展することも珍しくなく、改善するべき思考です。 考え方はクセであり、気付かないうちにその思考に行動が左右されています。 もしあなたが人のマイナスな部分ばかりに気をとられてしまうなら、そのクセがあるのかもしれません。 「マイナス思考を変える4つのステップ。を参考にして、その思考と向き合ってみて下さい。 ◎共感力が低い 「共感する」ということは相手の目線で物事を見ることができる、ということです。 自分の考え方や価値観のみで物事を判断していると、他の人たちの行動がそれらと違っていたら、どうしてそんな考え方になるんだと批判的になります。 人によって色々な価値観があり、違った考え方を持っています。 自分のそれと違った時、批判的になるのではなく、いったん相手の目線を想像してみてください。 共感力を高めることでコミュニケーションがスムーズになり、考え方の違いで毎回イライラするというようなストレスを減らすこともできます。 あら探しばかりしていると、周りから孤立し、あなた自身が疲れてしまいます。 誰かの間違いや失敗、良くない部分が常に気になったり指摘したくなるのなら、どうしてそうなるのか、人との関わり方の傾向や物事に対する考え方を振り返ってみて下さい。 実はそこに意外な理由があるのかもしれません。

Why Do I Always Find Someone Doing Wrong?

When you are interacting with people, do you ever find yourself seeing only negative things about the other person? In your mind, you think, “This person is not good at this,” “If it were me, I would do it this way,” etc. You may tell this to the person directly or talk about it toContinue reading “Why Do I Always Find Someone Doing Wrong?”

気分のムラが激しいのはなぜ?

さっきまで楽しいと感じていたのに、急にイライラしてきたり、悲しくなって涙が出てきたり、自分の気持ちにアップダウンを感じることはありませんか? そしてそれらがコントロールできなかったり、どうしてそれが起きるのか自分でもわからなかったりすると、さらに精神的に追い込まれることにもなります。 あなたにとって良いこと、嫌なことが混在する日々の生活の中では、気分にムラがあることは自然なことです。 色々な出来事に私たちの気持ちは影響を受けているのです。 ただし、あまりに極端に気持ちが変化したり、いつもと違った気分の浮き沈みで行動が振り回されている場合、生活や人との関わりにも悪影響がでてきます。 そういう時には、どうしていつも以上に気分にムラがあるのか、まずその理由を知ることが大切です。 理由を知ることで、それぞれに合ったやり方で対処していくことができます。 ◎ 生活の変化によるストレス 例えば引っ越しや転職、結婚や大切な人との別れなど、普段の生活に変化があると、多かれ少なかれストレスを感じます。 その変化がワクワクするものであっても不安に感じるものであっても、です。 新しい生活を始めることで、いつもと違う気を張ったり慣れないことが多く思い通りにいかなかったりと、精神的な負担がかかるものです。 新しいことに挑戦していこう、楽しみだ、と前向きに思う反面、上手くいくかな、失敗したらどうしよう、などの不安な気持ちがより顕著に出る生活が変わる場面では気分のムラが激しくなることが考えられます。 ◎ 慢性的なストレス 自分で感情をコントロールしようと思っていても、ストレスになる原因に上手く対処できていないと、やはりそれらによって感情は揺さぶられます。 ストレスがあるところに、さらにストレスを感じる事が起きたり、その状況が長い間続いたりすると、より気持ちは不安定になり、感情をコントロールすることはなおのこと難しくなります。 気持ちが明るくなることがあったとしても、ストレスの原因になるものを解決できずにいると、そのせいでまたイライラしたり不安になったり、気持ちの浮き沈みが起こるのは不思議ではありません。 ◎ 精神的な問題 躁うつ病やうつ病などの気分障害や、境界線パーソナリティ障害、アルコール・薬物依存症などの精神的な病気に、激しい気分の浮き沈みがみられることがあります。 躁うつ病の症状には、気分が異常に高揚している躁病エピソードと、反対に何に対してもやる気を失い気分が極度に落ち込むうつ病エピソードがあり、その気分のムラは非常に激しいです。 うつ病の症状に躁病エピソードはありませんが、持続的に落ち込んでいる状態の中で、昨日は少し気分が良かったのに今日は悲しくてベッドから出られない、などの気分の浮き沈みがあります。 境界線パーソナリティ障害は、環境の変化や人との離別を極端に恐れ、そうなるかもしれないと感じたたけで、人が変わったように相手に対する態度を変える特徴があります。 自分の思うように一緒にいてくれる人には、初めの頃は良く接するものの、その相手が十分に自分のことを思っていないと感じると、相手に突然怒りを向けるなどの激しい感情の変化がみられます。 アルコール・薬物依存症では、お酒や薬の影響で気分が激しく高揚したり、またそれらが手に入らない時に禁断症状で異常にイライラしたりどうしようもなく不安になったりと、気分のアップダウンが起こります。 ◎ ホルモンの変化 私たちの気持ちを揺さぶる原因はストレスや精神的な問題だけでなく、体の変化にもあります。 子どもから青年の体に成長していく思春期は、気持ちを前向きにしてくれるセロトニンというホルモンの分泌が他のどの年代よりも少ない時期だと言われています。 その為、イライラすることが多く、怒りっぽくなってしまいます。 女性の場合、エストロゲンという女性ホルモンの変化が起こる月経前や出産後、閉経後、更年期などの時期に気持ちの浮き沈みが起こりやすくなります。 エストロゲンは幸せホルモンのセロトニンの分泌を促す役割をしており、上記に挙げた時期はエストロゲンが減少する為、気持ちが落ち込みやすくなるのです。 男性の場合、アンドロポーズと呼ばれる男性更年期に男性ホルモンのテストステロンが減少することで、イライラや癇癪などを特徴とした気持ちの浮き沈みが起こります。 ◎ ダイエット(栄養不足) バランスの悪い食生活は私たちのメンタルヘルスにもマイナスの影響を与えてしまいます。 食べ物と精神面は関係ないだろう、とツッコンでいる方もいるかもしれません。 でも、食べ物が私たちの脳を動かす源であり、記憶力や認知力、そして感情のコントロールに関わっているのです。 そして、体をつくる上でも必要な栄養素はあり、それらが不足すると力がわいてこず、病気にさえなり得ます。 体の不調があるとそれはやはり精神的に辛くなる原因であり、気持ちも沈んでしまいます。 例えば、ダイエットなどで過度な糖質制限をして低血糖になってしまったら、血糖値を上げようとアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。 そしてそれらが必要以上に分泌された場合、イライラしたり怒りっぽくなったりします。 ナショナル・カウンシル・フォー・メンタル・ウェルビーイングによると、亜鉛、鉄分、ビタミンB、マグネシウム、ビタミンD、オメガ3脂肪酸の栄養不足によって、不機嫌やエネルギー不足の原因になるそうです。 食生活が私たちの気分に影響することを知り、バランス良く食べるようにしましょう。 ◎ 寝不足 睡眠不足や睡眠の質が悪い日が続くと、私たちの気分はマイナスの影響を受けます。 それは、睡眠を適切にとることによって機能する前頭葉の働きが鈍くなってしまうことにあります。 前頭葉は、感情の処理を行う偏桃体を見張る役目をしていて、過度に感情的にならないように抑制をしています。 その前頭葉の働きが鈍くなってしまうと、偏桃体の抑制も鈍くなり、ストレスに対する感情の反応も強く出てしまうことになります。 そのため睡眠不足になると、感情的になりやすくなるのです。 気分にムラがあるのは様々な理由があります。 まずその理由を知って、できるだけその気分に振り回されないようにして余計なストレスを減らしましょう。

Why Is My Mood So Swinging?

Do you ever experience ups and downs in your feelings, such as suddenly becoming irritable or sad and crying, when you were feeling happy just a moment ago? And if you can’t control them or don’t know why they happen, it can cause you to feel even more emotionally overwhelmed. It is natural to haveContinue reading “Why Is My Mood So Swinging?”

ストレスマネージメント~あなたの対処方法はどのタイプ?~

ストレスを感じた時、私たちは何かしらの方法でその影響を軽くしようとします。 それは大きく分けて二つの対処法があります。 一つ目は、気持ちに目を向けた対処法。 二つ目は、問題解決に目を向けた対処法。 まず、気持ちに目を向けた対処法。 これは、ストレスによる感情の変化をできるだけ抑えてコントロールする方法です。 例えば、仕事がうまくいかないときカラオケで歌ってモヤモヤを発散させたり、週に1回ヨガに行って心身をスッキリさせたり、好きな場所に出かけてリフレッシュさせたり、気持ちを落ち着かせようとする行動でストレスに対処します。 二つ目の問題解決に目を向けた対処法は、その名の通り、ストレスの原因になっている問題を解決しようとする方法です。 例えば、もし仕事で失敗したならその原因を探り反省して次からは同じミスを起こさないように努力をする、孤独を感じたら誰かと会う時間をつくる、など具体的にその問題に取り組む行動をしてストレスを解消する方法です。 多くの研究では、気持ちに目を向けた対処法よりも問題解決に目を向けた対処法の方が効果的であると言われています。 その理由として、気持ちを楽にする方法に、結果的にストレスを与えてしまうことがあるからです。 例を挙げると、お酒や薬などで気を紛らす、言いたい事を言わずに自分を抑える、陰で文句を言いまくる、暴飲暴食などがあります。 その場はストレスを発散もしくは軽減することができるかもしれませんが、長い目で見ると、ストレスの元になる原因は解決されることもなく、飲酒などでの疲労、自分を出せないイライラ、愚痴ばかり言って周りが離れていく、食べ過ぎで体調を崩す、など、さらにストレスを抱えることになってしまうことにもなり得ます。 その一方で、問題解決に焦点を当てた行動は、その時は踏ん張る精神が必要で、客観的に物事をみる姿勢や冷静な判断も必要になってきますが、問題を解決することでストレスをなくすことにつながります。 だからストレスの対処法としては問題解決に目を向けた対処法の方が有効だと言われているのです。 ただし、だからといって、気持ちに目を向けた対処法を無視していいわけではありません。 感情を落ち着かせずに問題解決に取り組む姿勢にもっていけるでしょうか? それに、ストレスの元になる問題を解決することは、その問題にもよりますが、魔法のように一瞬でできるわけではありません。 どうにかしようと奮闘している間も気持ちの整理やコントロールすることは必要です。 結論、問題解決に向けて何をすればいいのか考え行動しながら、気持ちへのストレスをできるだけ軽くする行動も同時にとることがストレスへのベストな対処法だと思います。 では、それぞれの対処法においてどのように取り組めばいいのか見ていきましょう。 -気持ちに目を向けた対処法- 1.ストレスを感じている時の気持ちに気付く。 まず、自分の気持ちに敏感になりましょう。 不快な気分や、いつもと違う気持ちになったら、何らかのストレスを受けているかもしれません。 ストレスにも良いものと悪いものがあり、どちらにしても気持ちを揺さぶります。 新しい生活を始めるときの緊張感やウキウキした気持ち、大切なプレゼンの前の不安で逃げたくなる気持ち、好きな人と話していてドキドキする気持ち、期日までに支払いをしなければいけないプレッシャーに押しつぶされそうな気持ち、などなど。 あなたがどのような状況でどのような気持ちになっているのか、無視せずありのままを感じてみて下さい。 2.気持ちを外に出す。 あなたがどんな気持ちになっているのか分かったら、次はそれをあなたの外に出しましょう。 文章で気持ちを書いたり、実際に声に出して、自分の目で耳で改めて理解してみてください。 そうすることで客観的に自分を見ることもでき、自分への理解が深まります。 自分の今の気持ちの状態がわかると、その気持ちに対してコントロールしやすくなります。 逆にわかっていないと、思いもよらぬ行動に出て状況が悪化してしまうこともあります。 自分の気持ちをいったん外に出して心の整理をしましょう。 3.好きなことや気持ちがリフレッシュできることをする。 気持ちに目を向けた対処法は、少しでも気分を軽くするための方法です。 あなたの好きなこと、気持ちが良くなることをしましょう。 ただし、先ほども書いたような、その場しのぎの快楽しか感じれないことは逆効果になってしまうので避けましょう。 体を使ったりマインドフルネスを意識した行動は、ストレスに強くなる効果もあるのでお勧めです。 -問題解決に目を向けた方法- 1.ストレスに感じている理由を探る。 あなたが何故ある物事に関してストレスを感じているのか、その理由を考える時間をつくってください。 大好きな人を亡くして悲しい、辛い、など考えなくてもわかることもあるかもしれません。 でも、なんかイラっとするな、不安だな、とふと感じるときなど、はっきりと理由がわからないこともあります。 ストレスを感じる場所、時間、状況などを観察して原因を断定してください。 例えば、誰かと話をしていて居心地が悪いなと感じたのなら、相手の言動やそれに対する自分自身の受け止め方、距離感、相手に対する印象や見方、などを考えてみて下さい。 そうすることで、どうしてあなたが居心地が悪いのかがみえてきます。 2.原因にむけての解決策を考え、行動する。 原因がわかったら、それに対してどうすればストレスを軽減することができるのか考えましょう。 自分ひとりで解決できなさそうなら誰かに助けを借りましょう。 目標が高すぎてプレッシャーを感じているのなら目標を小さなステップに分けてひとつひとつこなしていきましょう。 意見の食い違いでモヤモヤしているのなら、その相手としっかり話し合いましょう。 苦手な相手と無理やり一緒にいることはしなくてもいい、避けることも解決策のひとつです。 過去のブログ「ストレスマネージメント~4つのA~」でどのようにストレスに対応できるのかを4つのAから始まる方法で説明しているので、そちらも参考にしてみてください。Continue reading “ストレスマネージメント~あなたの対処方法はどのタイプ?~”

Stress Management ~What Is Your Coping Style?~

When we are stressed, we try to lessen its impact in some way. There are two broad approaches to coping with stress. The first is an emotion-focused coping approach. The second is a solution-focused approach. The first coping strategy is to focus on feelings. This is a way to minimize and control the emotional changesContinue reading “Stress Management ~What Is Your Coping Style?~”