自己肯定感を高める5つのステップ

「自己肯定感」という言葉は今ではよく耳にしますよね。

自己肯定感は、人間関係や日々の課題に取り組む姿勢、そして私たちのメンタルヘルスに密接に関係しています。

自己肯定感とは性格や外見、失敗や成功経験などの色々なエリアでの自分を総合した自己評価のことです。

自分に対する見方が肯定的であれば自己肯定感は高く、逆に否定的であれば自己肯定感は低いと言われています。

自分を認めて肯定的に感じている方がやっぱり気持ちが良くていいですよね。

自己肯定感が低いと自分のことを良く思っていないので、何をしても自分を批判する傾向があります。

失敗したときはもちろん自分を責め立て、何かうまくやり遂げた時でさえも「ラッキーなだけだった」と自分の実力を認めてあげることはほとんどしません。

さらに、自己肯定感が低いと自分の意見に自信が持てません。

だから他人の意見ばかりに頼ることになり、その人がいないと何も決めることができなくなってしまいます。

結果、自分の存在意義に疑問を感じ、人生に意味を見出せなくなることもあります。

このような状態が続くと、怒りやイライラ、不安や後悔などで感情的になり、自分や周りの誰かを身体的・精神的に傷つけてしまうことも起こり得ます。

こういう観点からも自己肯定感を高めることは私たちが健康的に生きるために大切なことなのです。

ただ、注意しなければいけない事もあります。

自己肯定感が高過ぎると、自分の良いところばかり誇張し自分の弱点や間違いを見逃す、あるいは「ごまかす」傾向があります。

その結果、自分の意見を最も重要視するために、他人の意見に耳を傾けないナルシストになってしまう可能性もあります。

なので、何事もバランスです。

極端に高いところを目指すのではなくバランスの取れたところで現実的に自分の評価をしましょう。

それを踏まえた上で自己肯定感を上げるために何ができるのか順に見ていきましょう。

1.自己肯定感が低い原因を探る。

どうしてあなたは自分を低く評価してしまうのでしょうか。

その原因は色々あります。

親の要望に応えることができなかった、褒められたり気を配られる経験がなかった、親からの身体的・精神的暴力を受けた、社会的地位が低い、重い病気と闘っている、うつ病などの精神的な症状がある、経済的に苦しい、などなど。

原因はひとつではなく複数のものが重なっている場合もあります。

あなたの自己肯定感が低い原因を探ってみてください。

そしてその原因がどれほどあなたの気持ちに影響しているのかも。

その気付きによって、不安になったり自分に厳しくなったりする意味がわかり、今後の対処もしやすくなります。

2.自分に対する考えは単なる意見であることに気付く。

あなたはどんな人ですか?

人といても盛り上げられないのでみんなから良く思われていない人?

得意なことがないので常に人と比べて劣等感を感じてしまう人?

何をするにも人の顔を伺ってしまう臆病でずるい人?

まずあなたのあなたに対する見方を書き出してみて下さい。

そして、それらがあなたの意見なのか事実なのかを考えてみてください。

私たちが自分の中で思っている事は、ほとんどが自分の意見です

それらによって私たちは悲しくなったり怒ったり喜んだり、またその意見を基に行動しているもしくは回避しているのです。

何をどう考えるのもあなたの自由です。

が、気をつけなければいけないのは、それらがあなたをマイナスの闇に連れて行ってしまう可能性があるということです。

意見とは曖昧なものでそれが勘違いや思い込みであることも多いのです。

勘違いや思い込みで嫌な気持ちになるのって無駄ではないでしょうか。

あなたに対するその思いは事実ですか、それとも意見ですか?

3.考え方を修正する。

あなたのあなたに対する思いが意見で、それがあなたを苦しめているのなら、その意見を変えましょう。

あなたの意見に確固たる証拠はありますか?

あるのならそれらはどういった経験ですか?

逆にあなたの意見に反する経験や思いはありませんか?

あなたが辛くなる考えには極端な意見が多くあります。

その考えを客観的に振り返り、その極端な部分を修正しましょう。

また、もしそれらが証拠に基づいた事実に近いものだとわかったなら、それらを受け止めることも必要です。

ただし、そこからまた色々な考えがでてくるはずです。

その考えが極端なものにならないように、さらにその思いを観察してください。

より詳しくは「マイナス思考を変える方法。」を参考にしてください。

3. 自分の良いところを素直に認めてあげる。

自己肯定感が低いと自分に厳しくなります。

「あの時私が失敗したせいでチームは負けた、みんな私を恨んでいるだろう」

「私の効率が悪いから仕事仲間に迷惑をかけている、出世なんてできるはずがない」

「私は気が利かないから恋人はこれからもきっとできない」

など、全ての責任をとる場面ではない時でも自分が100%悪いと責めたり、自分を蔑み勝手に将来を悪いものだと決めてしまう。

自分を振り返ることは大切ですが、厳し過ぎます。

自分に厳し過ぎると、常に悪いところばかりを探して、自分のあら探しをするクセができてしまいます。

自分の良いところを考えてみてください。

小さい時から今まで達成してきたこと、人のためにしたこと、大切な友人や家族がいること、趣味があること、時間を守れること、ごはんを美味しく作れること、歌を上手く歌えること、部屋がいつも整頓されていること、なんでもいいんです。

そして、そのことができているあなたを認めてあげてください。

あなたの大切な人に接するようにあなた自身にも思いやりをもってください

そうすることで少しずつ自分への見方が良いものに変わっていくはずです。

5.好きな自分がしそうなことをする。

今のあなたがどんな人か振り返ることができたら、次は、「あなたの好きな自分」つまりあなた自身を肯定できる自分、とはどんな人か考えてみてください。

そしてそのあなたはどのような場面でどのような行動をとりますか?

どのような暮らしをしていますか?

そして、その中であなたが今できそうなことは何でしょうか?

自分を好きになってから行動するのではなく、先に自分を好きになるために行動しましょう

行動することであなたの脳は「私はできる」と認識します。

そして次からは、「好きなあなた」がとりそうな行動をとることが1度目より簡単になります。

そして、何かができている自分を少しずつ好きになっていきます。

自分のことが好きではないという心の状態は結構辛いです。

自信がなく、やりたいことも躊躇したり、私なんてと責め、いつも不安な気持ちがあります。

でも原因を知り、考え方や行動を少しずつ修正していくことで、あなたへの見方は肯定的なものになります。

自分のこと好きになりましょう。

見える世界が全然違ってくるから。

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