コミュニケーション、それはたくさんの人たちの悩みの元となる課題だと思います。
うまくコミュニケーションがとれたら、きっともっと楽に生きれるだろうな、人間関係ももっとスムーズにいくだろうな、仕事でのパフォーマンスも良くなるだろうな、など考えたことのある人は多いのではないでしょうか。
ここでは、そのコミュニケーション能力を高める方法をシリーズで書いていきたいと思います。
今日はまず、コミュニケーションにおける落とし穴もしくは私たちが勘違いしているポイントを書いていきたいと思います。
コミュニケーションをとる上での間違った考えは、その妨害になります。
それらを正しく理解することでコミュニケーションの向上につながるので、まずそれらを知ることから始めましょう。
落とし穴1:相手は自分の言いたいことを理解している、と思っている。
私たちの自分の考えや意見は、当たり前ですが自分にとってはとても明確です。
でもそのために、相手に伝わるように言う努力を忘れ、自分本位に説明してしまったり、相手の知らないような言葉を使ったりしてしまいます。
そうなると、相手側は、この人は何を言いたいんだろう、よくわからないな、とあなたの言っていることを理解できず終わってしまいます。
その上、難しい言葉ばっかり使って気取ってるのではないか、などと受け止められることもあるかもしれません。
誰も悪くないのにこの結果は悲しいですよね。
相手にはあなたの考えは見えないし、必ずしもいつもわかってくれるとは限りません。
自分の言いたい事を伝えるには、相手の目線にたってわかってもらおうとする努力が必要です。
そして、相手の表情や受け答えを見て、話し方を変えたり、強調したいところを繰り返したり、時には相手に聞いてみたりして、一方的な伝え方になっていないかを確認しましょう。
落とし穴2:実は人の話はあまり聞いていない。
私たちは周りの環境や自分自身の状態によって、人の話を実はあまり聞いていない、もしくは聞けていない事があります。
テレビや車、他の人の話声など、様々な音に気をそらされたりしています。
もしくは考え事をしていたり、体調があまり良くなく、会話に集中できなかったり、ということもあります。
そういう場合、言うまでもないですが、相手の話をちゃんと理解していないでしょう。
これは自分だけがそうでなく、相手にもあてはまることで、気が散っている相手に話をしても聞いていない可能性が高い、ということを頭に入れておきましょう。
一度言ったのだからわかるだろう、という感覚でいると、相手に伝わっていないとわかった時、イラっとしてしまうので。
落とし穴3:相手が自分の意見に賛同しないと伝えている内容を理解していない、と解釈する。
自分のアイディアや意見に過剰な自信があるためか、全ての人がきっと同意するだろう、と思い込んでしまうことがあります。
その為、相手がそれに同意しないと、内容をわかっていない、と勘違いしています。
しかし、みんながみんな同じ意見を持っているわけではありません。
ただ単に違う意見をもっていたり、賛同できないだけで、内容はちゃんと理解している事が多いので、その場合は相手の意見を聞く姿勢をとることが大切です。
落とし穴4:「ノー。」と言ってはいけない、と思っている。
相手の誘いや何かを頼まれた時、本当は嫌だ、もしくは無理な状況なのに、ついつい「はい、大丈夫です」と答えていませんか?
大前提ですが、私たちには「無理です。」と言う権利があります。
もちろん断る時の言い方は乱暴にしないようにすることは大切ですが、無理をして相手の都合に合わせていたら、相手に対して嫌な気持ちをもってしまったり、自分を責めてしまいます。
また、時間や体力に限りがあるため、相手の要望に応えられないまま、相手に迷惑をかけることになってしまうこともあります。
できないのなら無理強いしないことです。
できないことを断る、ということは自分のためでも相手のためでもあります。
敬意をもって断りましょう。
落とし穴5:コミュニケーション能力は生まれつきの才能である、と思っている。
コミュニケーション能力は生まれつき備わっているもの、と勘違いしがちですが、実際は、経験を重ねて自分で磨いていくものです。
自分は口ベタだから、コミュ障だから、と何も変えようとせずにいれば、うまくなるはずはありません。
うまく話せる人は、会話でどんな言葉を使うか、どんな表情をするか、相手の話をよく聞くようにするなど、コミュニケーションについて研究しているのです。
そして実践し、失敗しながら経験を積んでいます。
自分にはできない、と決めつけず、どうすればコミュニケーションを上達させられるのか調べ、少しずつでもいい、実践してみましょう。
落とし穴6:同じ言い方で全ての人に同じように伝わる、と思っている。
例えば、お医者さんが学会で専門的な言葉を使いますが、患者さんが同じように専門用語で病状の説明をされて、問題なく理解する人は少ないと思います。
また、同世代の友達に話すように自分の親や祖父母と会話をしても、普段生活の中で共有しているもの(例えば聴いている歌やスポーツ、流行りのものなど)や言葉が違ってくるので、すんなり伝わらないかもしれません。
それはまた、親から子供に対しても同じです。
会話をする相手が自分にとってどういう相手なのか、どう言えば一番伝わりそうなのか、ということを考え、その都度変えることが、うまくコミュニケーションをとるために必要なことです。
コミュニケーションにおける色々な落とし穴、それらを頭に入れて、無駄にストレスを感じる事を減らしましょう。
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