マインドフルネスとは今の一瞬一瞬に心を向け、今起きていることをありのままに受け入れることです。
マインドフルネスと聞くと、座禅をくんで呼吸を意識するようなちゃんとした瞑想をしなくてはいけない、と思われがちですが、実際はあなたが心をそのことにだけ集中できることであれば、特に決まりはありません。
もちろん、お酒やたばこ、ギャンブルなどは、結果的に身体・精神面に害を与えてしまうこともあるので、マインドフルネスの行為としては避けましょう。
今起きていることをありのまま受け入れるその行為は、私たちの心身に良い効果をもたらしてくれることが実証されています。
マインドフルネスは、
◎悲観的・否定的な考えに思いを巡らす時間を減らしてくれる。
今に集中することで、答えの出ない事や辛くなることに考え込む時間が減ります。
ネガティブな考えはあなたをどんどん追い詰めてしまいます。
その時間とエネルギーを今に費やすことで心が軽くなります。
◎ストレスを軽減してくれる。
今起きている事に心を集中させることは、自分の気持ちをコントロールできることにつながります。
気持ちをコントロールできると、ストレス要因になるようなことが起きた時に、感情的に反応せず落ち着いて対応できます。
そうすることで、ストレスに反応したネガティブな感情でさらにストレスが増すこともありません。
◎身体的にも良い効果をもたらしてくれる。
病気そのものを治す効果は残念ながらありませんが、慢性的な病気などからくる精神的な負担を軽くする効果は実証されています。
研究によると、心臓の持病、癌、慢性の腰痛持ち、などで起こる精神的な問題で多く共通しているのは、不安症とうつ症状です。
それらの精神的症状は病状をさらに悪化させ、QOL(生活の質)、特に健康にする質(HRQOL)を下げます。
マインドフルネスは不安症とうつの症状を軽くし、QOLは高められることが報告されています。
つまり、病状を悪化するのを防ぐ役割を果たしてくれるのです。
◎ 自分の心身の状態を知らせてくれる。
マインドフルネスの状態の時、私たちは五感をフル活動させています。
その為、体で受ける刺激(におい、味、感触、視覚、どのように音が聴こえてくるか、など)でいつもと違う体の反応などに気付いたり、心地よい感覚(花の良い香りや滑らかな舌触りなど)をいつもより強く感じる事でより一層いい気分になれます。
普段当たり前にしていることは、何かを考えながら、何かをしながら、がほとんどだと思います。
例えば、テレビを観ながらご飯を食べる、音楽を聴きながら運転する、誰かと話しながら次の約束のことを考える、などなど。
それでは常に頭が外の活動にとらわれてしまい、自身の中に気を配る事ができません。
今していることだけに心を向けることは、私たちの心身の状態を知り、気持ちを向上させることにつながるのです。
マインドフルネスのコツは五感をつかって、その事だけに集中することです。
例えば、ごはんを食べるとき、静かな場所を選び、そのごはんの匂いをかぎ、触感がどんなものなのか、味は甘いのか酸っぱいのか辛いのか、後味はどうなのか、など、とにかく五感が感じるもの全てに敏感になってそのままを受け止めてみましょう。
集中するために利き手と逆の手で食べてみてもいいかもしれません。
あなたがマインドフルネスになれるかもしれない活動例イロイロです(↓)。
できそうだな、と思う事をやってみてください。
- 食べる
- 水(コーヒー、紅茶etc.)を飲む
- 運転
- 散歩
- シャワー
- 掃除
- 片付け
- ベッドや布団を整える
- 洗濯物を干す
- 読書
- 深呼吸
- ボディスキャン(体の各部位に神経を集中させて状態を感じる)
- 自然の風景を眺める
- ヨガ
- 筋トレ
- ジョギング
- ストレッチ
- 塗り絵
- 気持ちを書き留める
他にもあなたが日常でやっている事や、やりたいと思っている事あると思います。
色々試して効果が感じれたものを続けてみてください。
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