人は危険を察知した時、闘争か逃走か凍結で我が身を守るようになっています。
闘争は文字通り、危険な状態に対して闘う姿勢をとる、つまりファイティングポーズをとることを言います。
逆に逃走は危険な状態から逃げて身を守ることを言います。
凍結は一旦動きを止め、次の段階でどうすれば自分を守れるか観察して準備している状態です。
その結果、手に汗をかいたり、心臓がばくばくと速く打ったり、髪の毛が逆立つような感覚になったり、身体のあらゆる部分のいつもと違う感覚に気付きます。
この反応はストレス反応ともいい、自分の意思に関係なく起きるようになっています。人間の生き残る本能的な部分がそうさせているのです。
これらの反応でさらに緊張したり、パニックになったりするかもしれません。
でも実はこれらの反応は身体が自分を守るための準備をしているのです。
私たちをさらに混乱させるための反応ではありません。
身体がいつもと違う反応をしたら、それはあなたがファイティングポーズをとっている証拠。
もしくはそこから逃げろとメッセージを送ってくれてるのです。
パニック発作を経験された、もしくは経験されている方は特に覚えてほしいことです。
パニック発作が起きた時、空気が足りないように感じ息ができないと感じたり、気絶してしまいそうな恐怖感に襲われます。
そして酸素を得ようと、何度も息を吸い、呼吸が著しく速くなります。
しかし、呼吸が速くなることで酸素の量は変わりません。
血中の二酸化炭素の量を減らすだけなのです。
その為、苦しさは変わらず、より頭を混乱させてしまうことになるのです。
それはとてつもない恐怖です。
だからこそ覚えていてほしいのが、それらの反応は自分を守るためのストレス反応であるということ。
それらは決して命の危機を示すものではないということ。
名前通り、心がパニックになりそう感じてしまいますが、危険な症状ではない、と何度も言い聞かせましょう。
そして、酸素をたっぷりと体内に取り入れるイメージで深呼吸をしましょう。
身体と心を落ち着かせることがそれ以上のパニック悪化を抑えてくれます。
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